 | 「 オースティン・パワーズ ・シリーズ」のセス・グリーンと、「サマー・リーグ」のマシュー・リラードが出ていると言うだけで、”これはきっと笑える映画だ”と思ってみました、面白かったです。 親友の死をきっかけに再会する3人――青春映画を思わせる展開もそこそこに、大いなる自然に投げ出された“シティ・スリッカーズ(都会人)”たちの身に降りかかる災難また災難……。“大人になりきれない大人版”『グーニーズ』といったところでしょうか、それとも”青年版シティ・スリッカーズ”かな?? “巻き込まれ型”のダンと“燃え尽き症候群”に落ち着いてしまっているジェリーに、“ハッタリ屋”トムと、三者三様のキャラクターが面白かったですね。そんな三人を、アメリカではティーンや子供に絶大な人気を誇る(本当かな??)面々が演じています。 中でもダンを演じるセス・グリーン、『ホテル・ニューハンプシャー』『ラジオ・デイズ』の“そばかす虚弱少年”は、困った顔が印象的な”まさに“巻き込まれ型”コメディアン”として地位を確立しましたよね。マシュー・リラードも何時もよりは少しマジメっぽい役を、面白おかしく演じていました。「ザ・スーラ」のダックス・シェパード も、トム役ピッタリでしたし、「ブギー・ナイツ」で完全に復活したバート・レイノルズが、貫禄タップリにデルを演じていました。 この映画のオリジナルの「脱出」はもちろんのこと、「マトリックス」や「インディ・ジョーンズ」、「スター・ウォーズ」といったヒット作のパロディ満載でした。 監督は「リトル★ニッキー」「Mr.ディーズ」のスティーヴン・ブリルです。
幼なじみの親友ビリーが事故で亡くなったことを知り、葬儀のために集まったダン(セス・グリーン )、ジェリー(マシュー・リラード )、トム(ダックス・シェパード )の仲間たち。子供時代、4人で遊んだ木の上の小屋を訪れた彼らは、そこで最近ビリーが残したと思われる地図を発見する。そこには、大金を持ったままパラシュート降下に失敗し、消息を絶った逃亡犯の着陸点が記されていた。つまり、これは宝の地図だと気づいた3人は、30歳を迎えてバカができるのも最後、とビリーの弔いを兼ねた宝探し旅行へと出発する。だが、観光気分で出発した彼らを待ち受けていたのは、予想もしなかったトラブルの連続だった…。
セス・グリーンとマシュー・リラードかが出ていたわりには、マトモというかちゃんとした”冒険青春コメディ”になってましたね、それなりにアホらしさは残っていましたが。 セス・グリーンは、”真面目だけど何故かモメ事に巻きこまれる”といった役柄が似合いますね、ベン・スティラーやアダム・サンドラーの域までは達していないと思われますが。 マシュー・リラードは”ピーター・パン シンドローム”“燃え尽き症候群”に取り付かれた、ジェリーを爽やかに演じていました。冒頭にサラリーマンとしてスーツを着て会議に臨むシーンがありますが、マシュー・リラードがただスーツを着ているだけで、大笑いしてしまいました。 バート・レイノルズも「ブギー・ナイツ」で復活しても、作品を選ばないで出演する素晴らしさ!!ハリウッドの皆さんにも、真似して欲しい行動ですね。 彼ふんするデルが、ダン達3人組に「無くしたカネは働けばいい、時間(若さは)取り戻すことが出来ないから、思い切って生きろ」と言うシーンがあります、カッコ良かったですね。 そうですよね、お金は死ぬ気で働けば取り戻せるけど、時間や若さは取り戻せないですからね、リセット・ボタンなんか無いですからね。 リメイク元の「脱出」は未見ですが、かなりシリアスなものだったみたいです、この作品は上手くコメディモノに生まれ変わっていました。 お勧めします、「マトリックス」や「インディ・ジョーンズ」、「スター・ウォーズ」のパロディをもっと使った方が面白かった気もします。
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