 | 「ハスラー」などで知られる俳優ジャッキー・グリーソンの原作・主演による1962年のジーン・ケリー監督作「ジゴ」を基にしたヒューマンドラマだそうです。 「ジゴ」という題名だけは知っていましたが、みたことは無かったので、今回が初体験でした。 エミー賞を6部門で受賞した「ビル・ポーターの鞄」と同じく、名バイプレーヤーで”リック・モラニス”の役を全て奪った男、「セルラー」でもベタボメしたウィリアム・H・メイシーが主演して、監督スティーヴン・シャクターとの共同脚本も手がけたようです。 本作もまた、エミー賞ほか多くの賞にノミネートされるなど好評を得ているそうです。聾唖の男と少女の交流という大筋は旧作と同一ですが、本作では舞台を現代に移して、マイノリティの厳しい現実を背景に、コメディ色を排した切ない物語が展開されています。
聾唖者のジゴ(ウィリアム・H・メイシー)は、マイノリティが多く暮らす下町のアパートで管理人を務めていた。ある日、1階に入居した住人アーリーン(シェリス・ブーズ)の部屋にギャング風の男たちが押しかけ、ジゴは地下の管理人室に彼女の娘ルー(ケーク・パルマー)を預かる羽目になる。子供相手に困惑するジゴだったが、ルーは何度も似たようなことがあったといって気にもかけない。だが、アーリーンはすぐに戻ると約束したにもかかわらず、何日経っても娘を迎えにくる気配がない。途方に暮れるジゴは、わずかな手がかりから彼女の行方を探すが、ようやく見つけ出したとき、彼女は麻薬中毒によって死にかけていた・・・。
やっぱりウィリアム・H・メイシー、ここ数年でメッキリ腕を上げたみたいですね、もう「リック・モラニス2世」じゃないですね。 「ビル・ポーターの鞄」も、とても味わいがあっていい作品だと思いましたが、この「ありがとう、わたしのジゴ」は、もっと素晴らしい作品かも知れませんね。 オリジナルを検索してみましたが、やはり本作とは少し違いましたね、でも高い評価を受けて今した。流石ジーン・レリー!! ルー役のケーク・パルマーも良かったです、演技も上手だったし歌も上手かった!でも辺にこまっしゃくれていなくて、素直な感じで良かったです。 ジゴのずっと抱えていた悩みや父との確執、またそれが春の雪のように打ち解けていく様も、自然に映りました。 大作ではありませんが、一度は見ておきたい作品のように思いました、お勧めします。
しかしウィリアム・H・メイシー、あの帽子といい"黒沢年男"かと思いましたよ。
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