 | 母親同士がマタニティ教室で出会った縁で、辛い時も支え合ってきた4人の少女達。初めてそれぞれが離れ離れになり、それまで知らなかった人生の痛みや幸福を知っていく、ほんのり甘酸っぱくて少し暖かい気持ちになれる青春群像劇でした。 監督は「 美容師と野獣(僕この映画大好きです)」のケン・クワピス 、4人の少女のティビーはアンバー・タンブリン 、リーナにアレクシス・ブレーデル。ブリジットにブレイク・ライヴリー 、カルメンにアメリカ・フェレーラ があたっています。他にもジェナ・ボイド やナンシー・トラヴィスなどが出ていました。
固い友情で結ばれた4人の女の子たちは、16歳の夏を生まれて初めてバラバラに過ごすことに。内気なリーナ(アレクシス・ブレーデル )は祖父母の住むギリシャへ、情熱的なカルメン(アメリカ・フェレーラ )は離婚した父親のもとへ、母を亡くしても天真爛漫なブリジット(ブレイク・ライヴリー )はメキシコのサッカー・キャンプへ、シニカルなティビー(アンバー・タンブリン )は地元でバイトをしながらドキュメンタリー映画を制作する予定。それぞれの出発の前日、4人は体型の違う全員になぜかぴったり合う不思議なジーンズを見つける。この一本のジーンズを一週間ずつ順番ではく約束を交わし、4人はそれぞれの夏に旅立っていく。
「4人のストーリーが次々とクライマックスを迎える後半は、もう泣かされっぱなし! 必ずハンカチのご用意を。」と、宣伝でうたっていましたがそこまではいかなかったように感じました、でも無理矢理”感動しろー”といった感じは受けませんでしたね。 なかなか背伸びをしないで、4人の少女達に併せたようなつくりになっているところが、とても良かったです。 体型のまるで違う4人が、なぜか一本のジーンズを共有できてしまうところはマジカルでしたね、絶対カルメンは無理だろ?なんて思ってしまいましたが。 でも、そけれぞれにキチンとストーリーを持たせて、出来るだけ4つのお話しが満遍なく伝わるようにしていたのには感動したかな? あっ、因みにジーンズは「リーバイス」だそうです、”ティビー”の役に一時ヒラリー・ダフが関心をもったようでした。 それからブリジットとブリジットのお父さんは、実生活でも親子らしいです。 一本のジーンズを4人で共有できてしまうところはマジカルでしたが、それから展開するストーリーはとても現実的なものでしたね。 奇跡は起こらないのですが、4人は友情の証であるジーンズに勇気をもらいながら、自分たちで苦悩や現実に立ち向かって行く姿が良かったです、気負いや無理をした感じはありませんでしたね。 女の子版「ロード・トリップ」かな、かなり真面目さは違いますけど。 時にいじらしくて爽やかな青春映画でした、僕の好きな甘酸っぱさや乳臭さを感じました、お勧めします。
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