 | シリーズ発行部数220万部を突破したロングセラー絵本、「あらしのよるに」の映画化したものです。 嵐の夜に偶然出会ったオオカミのガブとヤギのメイ。本来ならば“喰う者”と“喰われる者”という2匹の種の壁を越えた友情が、ほのぼのとしたタッチで描かれています。とはいえ、ガブが「友だちだけどおいしそう!」とヨダレをたらしながらも必死で耐える姿や、「生きるために利用せよ」という仲間たちの非情な命令などは、人間社会と照らし合わせる事が出来て、ナカナカ良かったですよ。 声の出演は、ガブ役にいま日本で一番その行方が気になる男・中村獅童、メイ役には若手の成宮寛貴があたっています。 他にも山寺宏一 さんや「林家正蔵 」ことこぶ平、市原悦子や元ドラゴンズのエースの”親指”:板東英二 さんなど、結構豪華でした。 監督は「タッチ」などで知られるアニメーション界の巨匠・杉井ギサブローです。
ある嵐の夜、仲間とはぐれたヤギのメイ(声:成宮寛貴)は、壊れた山小屋に避難した。するとそこへ、同じように嵐を逃れてやってきた一匹の“仲間”。小屋の中は真っ暗でお互いの姿は見えないものの、心細かった二匹は言葉を交わし、次第に仲良くなっていく。そして、“あらしのよるに”を合い言葉に、翌日の再会を約束しそれぞれ小屋を後にする。ところが、待ち合わせの場所でメイの前に現われたの、なんとオオカミのガブ(中村獅童)だった・・・。
弱肉強食の自然界で、”喰う者”と”喰われる者”に分けられる2種類の動物の、心温まる物語ですね。 僕もたまに、「こいつらに人間の言葉が理解出来たらなぁ」と、思うことがあります、違う動物にも言葉って通用するのかな? この物語では、「あらしのよるに」という言葉が、ガブとメイの秘密の言葉として重陽されています。 確かに二人(二匹かな)が仲良くなってしまうことで、色々なバランスが崩れてきますよね、お互いに仲間にばれて「相手の種族の情報を仕入れてこい」なんて言われたりします。 でも、どの種族も自分達が生き残るために必死なんですよね、そう考えると”自殺”なんて贅沢が出来るのは人間だけなのかもとしれません。 ラストはあんまり僕は好きではありませんでした、『ああいうあいまいな終わり方は見た人に失礼だろ』なんて思ったりもしています。 でも、見終わった後に色々考えさせられる映画でした、お勧めします。
山チャン、本当に声優さん抜群に上手いですね。 |