 | 「愛は静けさの中に」のランダ・ヘインズ監督の下、「ゴッドファーザー」の名脇役で「ザ・ペーパー」などのロバート・デュヴァル、「カサンドラ・クロス」「 ハリー・ポッター・シリーズ」の演技派リチャード・ハリス。 ウォーレン・ビーティの姉で「愛と追憶の日々」の大女優シャーリー・マクレーン、そして「スピード」で人気がブレイクする前のサンドラ・ブロックなど、豪華キャスティングにより、一人の美しいウエイトレスを囲む老人たちの心の絆を描いたハートウォーミングなヒューマン・ドラマに仕上がっています。
仕事を引退し、悠々自適だが孤独な暮らしを送るふたりの老人ウォルター(ロバート・デュパル)とフランク(リチャード・ハリス)。ウォルターはレストランの可愛いウェイトレス・エレーン(ンドラ・ブロック)に、ベーコンサンドを作ってもらい、それを持って海辺の公園へ行くのが日課の元理容師。そこでウォルターは海の男だったフランクと出会う、二人はベーコンサンドを作ってくれるウエイトレスのいるレストランへ一緒に行くことになり・・・。
偶然の出会いから生まれた友情によって再び人生を輝かせていく様を描いた感動作です。ロバート・デュヴァルもリチャード・ハリスもとても良かったです、二人ともいい枯れ具合でした。 とくにリチャード・ハリス、若い人には「ハリー・ポッター」の1作目と2作目で魔法学校の校長アルバス・ダンブルドアのイメージが強いかな? ちょっとトリビアですが、当初この役を断るつもりだったそうです、原作の大ファンである愛孫娘に「お爺ちゃん、ダンブルドア校長役を引き受けなかったら、もう2度と口をきいてあげない」と言われ引き受けたとか。なんとも微笑ましいエピソードが残っていますね、リチャード・ハリスらしいような気もします。 僕はずっとリハビリをしてきたので、フランクの孤独は理解できるような気がします。途中で野球の試合がキー・ポイントになるところがあるんですが、そこのシーンも素晴らしかったです、皆さんに見てほしい映画なのであまり言いませんが、ヘンリーの活躍をあえて嘘をついて教えないフランクの気持ち、痛いほど伝わってきました。二人が友情を築き上げていくのも良く分かるつくりになっています、自転車コイで二人で花火を見るシーン、最高だったな。 ”ケツ顎”サンドラ・ブロックも可愛かったです、この人の最高傑作は「あなたが寝てる間に・・・」だと思うんですが、この作品も良かったです。 二人の偏屈なオジサンの、友情と人生再生の物語です、お勧めします。 |