 | 性に対する考えが現在よりもはるかに保守的だった1940〜50年代に、アメリカ人のセックスに関する赤裸々な調査結果を発表し、センセーションを巻き起こした実在の動物学者アルフレッド・キンゼイ博士の生涯を綴った感動のヒューマン・ストーリーです。 これってかなり鋭く抉っています、「えっ、こんなこと人に聞いてしまうの?」といった内容まで、かなりセックスに関して赤裸々です。 調査報告書が出来上がるまでの詳細な調査の過程と共に、厳格な父との葛藤や、いかなる状況でも献身的に支えてくれた妻との関係などが丁寧なタッチで描かれています。 監督は「ゴッド・アンド・モンスター」のビル・コンドン監督。主演は「シンドラーのリスト」「バットマン ビギンズ」「ラブ・アクチュアリー」のリーアム・ニーソン、献身的な妻には「ミスティック・リバー」「ラブ・アクチュアリー」のローラ・リニー。ピーター・サースガード やクリス・オドネル、ティモシー・ハットン なども出ています。僕の好きなウィリアム・サドラー も、弱変態ヤローで出ています。
インディアナ大学の動物学の助教授、アルフレッド・キンゼイ(リーアム・ニーソン)。彼は学生時代、厳格だった父アルフレッド・シークイン・キンゼイ (ジョン・リスゴー )が望んでいたエンジニアではなく生物学の道を選んだことで父との関係を悪化させてしまう。その後助教授となり、教え子であるクララ(ローラ・リニー)と恋に落ち結婚。直後に訪れた夫婦の危機を専門家のアドバイスで乗り切ったキンゼイは、同じように性の悩みを持つ学生のために“結婚講座”を開講する。しかし自分の現在の知識では学生たちの様々な質問に答えられないと悟ったキンゼイは、科学者の立場から性の実態を調査することが必要だと痛感するのだった。
調査員達の熱演ブリにも参ったけど、やっぱりキンゼイ夫婦を演じた、リーアム・ニーソンとローラ・リニーの活躍につきるでしょ。 調査員のピーター・サースガード やクリス・オドネル、ティモシー・ハットン も頑張っているけど。 ハチの研究から、何故セックスに関する赤裸々な調査にいたったのか、その理由も丁寧に描かれていますね。
タマバチの研究から自分達のセッキス感、バイ・セクシャルや同性愛についても自ら実験台になるなどする、ドクター・キンゼイを暖かく見守るクララ。 ラストでは喝采から非難される立場となった夫キンゼイ博士を、優しく包み込んであげます。 そんなドクター・キンゼイとクララが、ラストに見せるトビキリ素晴らしいシーン、あのシーンで見ているこちらも暖かい気持ちになりました、お勧めします。
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