 | トラウマを負った少女エミリーと、娘を助けようとする父デビッドが、謎の存在である「チャーリー」によって恐るべき真実を目の当たりにするスリラーです。 今回はロバート・デ・ニーロとダコタ・ファニングという、最高の俳優陣が背終結したので、楽しみにしていました。エリザベス・シューも出ているし、どうやら説明からするとホラーな匂いがプンプンしていましたし。 ハイド・アンド・シークとは、日本でいう”かくれんぼ”のことですが、静かな湖畔の邸宅を舞台にすることで、不気味な影に追われる恐怖感がよく表されているように感じました。 前半は、見えない恐怖が迫るオカルト・ホラー色が強いですが、後半からはサスペンスへと雰囲気を変え、この父娘に隠された秘密が明らかになっていきます。
父デビッドを演じるのは大俳優ロバート・デ・ニーロ、最近はコメディへの出演が多かったので、久しぶりにシリアスな彼を見たような気がしました。愛する娘を気遣いながらも、精神的に追いこまれていく様子は、鬼気迫るものがありました。 そんなデ・ニーロの相手役が、若干10歳の女優、ダコタ・ファニング。ダコタは出演作ごとに力量を増してますね、今回も充分な存在感を放っていました。途中なんか上手すぎて、思わずヒッパたいてやりたくなりました。
母の自殺以来、心を閉ざした9歳のエミリー(ダコタ・ファニング)は、心理学者の父デビッド(ロバート・デ・ニーロ)とともにニューヨーク郊外へ引っ越した。デビッドはエミリーに友達を作るように仕向けるが、エミリーは誰にも心を開くことはなく、見えない友達「チャーリー」とだけ遊ぶようになる。戸惑いながらも、エミリーの空想を静観することにしたデビッドだが、やがてチャーリーの存在は、彼らの生活を脅かしていく。娘を救うため、デビッドはエミリーの心の闇を解明しようとするが…。
「マイ・ボディガード」のダコタとデンゼルの時と同じく、二人の絡みがもっと見てみたかったです。 まさか”チャーリー”が彼だったとは思いませんでしたが、それをこちらに納得させるだけの理由が希薄に思えました。もう少し丁寧にやってくれた方が良かったかな、単なるホラーじゃなくてデ・ニーロとダコタを使った映画だったんだから。 それから終盤のサスペンス部分も弱いですね、デ・ニーロもダコタも素晴らしい演技だったと思うのですが。まだB級のホラーの方が面白いかもしれません。 ともあれデ・ニーロとダコタ、エリザベスらのお陰で面白い作品にはなっていると思います、お勧めします。
|