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「バス男〜ナポレオン★ダイナマイト〜」をお勧めします。

これが本当の”脱力”ムービーですね。

画像:basuotoko.jpg説明
これが本当の”脱力”ムービーなんだろうな、モジャモジャアタマに常に半開きの口、そしてヒョロリと細長い顔と身体・・・。”ナポレオン・ダイナマイト”なる凄まじい名前と本人とのギャップ。この作品の脱力ぶりは参りました、正真正銘の”脱力”ムービーでした。
スポーツや音楽に打ち込むようなドラマチックな青春像とは正反対、主人公ダイナマイトは高校のはみだし者でイジメられっ子だが、周囲を見返せるのか……。すぐに笑えなくとも、後々思い出し笑いを誘うギャグのセンスなど、ハマる人には(ハマらない人にも)たまらない逸品です。
米国中に(そして世界中にも)大勢いるであろう、シャイな若者たちの共感を呼び、たった40万ドルの製作費ながら100倍以上である4450万ドルの興行収入を稼ぎだしました!たった6館から始まったこの映画は、口コミだけで広まってやがて全米中の1000館にまで、公開を広げていったそうです。《MTV Movie Awards 2005》では、ヒット作「スパイダーマン2」など他の候補作を蹴散らし、堂々作品賞を受賞!この映画のTシャツも流行って、ハリウッドの俳優達にも大人気だったらしいです。

 アイダホ州の田舎町に住む高校生ナポレオン・ダイナマイト(ジョン・ヘダー)は、スクールバスで高校に通う毎日。見た目も雰囲気もサエないくせに見栄を張ったかと思えば、クラブ活動は手話サークルと地味な学園生活で、イジメっ子たちの標的になっている。そんなある日、マイノリティである数少ない友人ペドロ(エフレン・ラミレズ
)が勝算ゼロなのに生徒会長に立候補し、ナポレオンはその応援を買って出ることに。一方、ナポレオンたちの高校にダンス・パーティの日が近づくが、年頃のナポレオンも人並みに、パーティに誘いたい女の子が現れて……。


ヒロインのレックス役のディードリック・ベーダー も良かったですね、「ウォーター・ワールド」でケヴィン・コスナーにトラ刈りにされてから、学業に専念していたらしいけど、見事にカム・バックしましたね。
あのバス男が見せたラストのダンス、ヒップ・ホップのダンサーでもある彼女が、振り付けもアドバイスしたらしいです。
キップや高校生なのに立派なヒゲを蓄えているペドロも凄くよかったけど、やっぱりバス男のジョン・ヘダーは凄かった、本当に最後までほぼなんの盛り上がりもないストーリーを、最後まで抑揚のない演技で通していましたね。
ジョン・ヘダーのダンス・シーンやキップの結婚などはあったけど、ホント見ているこっちが「こんなに盛り上がらなくていいのか?」と心配したほどでした。
ナポレオンのスーパー・ダンス・シーンだってそうです、あんなに面白くて自然と盛り上がれるシーンがあるというのにこの映画は、全てに抑揚がなく平板にストーリーは進んで行きます、味方によっては淡々として映るかもしれません。
でも"淡々と進む脱力系ムービー"ではない、"何か"がこの「バス男〜ナポレオン★ダイナマイト〜」という映画にはあるように感じます、とにかく”脱力がおかしい”という範疇を超えているのだと思いました。
何より大ラスの”バス男とレックス”の、微笑ましいシーンは見ものでした、かなりのテンションで感動しました。
他愛もないシーンなのでしょうが、全てがあの”未来を明るく感じさせる暖かいラスト・シーン”のために、この映画はあるのだなぁとと思いました。
強力にお勧めします、是非この”脱力感”を味わってください!