 | 窪塚洋介主演の『GO』の原作者であり直木賞受賞作家である金城一紀さんが、”自分でも映画の脚本を書いてみたい”と脚本家デビューを飾りました。 「思っていたよりも難しかった」という金城一紀さんですが、新しいタイプの青春映画をつくりあげてくれました。 岡田准一扮する在日高校生のスンシンと、堤真一扮するおっさん・鈴木の二世代が交流する夏休み。あくまでもカッコイイ岡田くんと、どこまでも情けない堤さん。岡田くんの髪は風になびき、堤さんの髪は汗でまみれる。 でもこの二人の絶妙とも思えるコンビネーションが、この映画の面白さにダイレクトに伝わっているように感じました。次第に近づいていく2人の心も、自然に受け止められます。キャスト・スタッフともに人気者が揃った作品ですが、主題歌をMr.Childrenが担当しているのも話題です。
絵に描いたような円満な家庭で幸せな生活を送っている鈴木一(堤真一)。そんな鈴木の生活が、ある日、あまりにも突然にガタガタと崩れ去った。愛娘が殴られて入院したのだ。病院に向かった鈴木に、加害者の高校生・石原(須藤元気)と教頭平沢(塩見三省)は威圧的な態度を見せる。おまけにボクシング高校チャンプの石原にいなされてしまった鈴木に、娘は心を閉ざす。鈴木は刃物を隠し持って石原の高校に向かった……つもりが、そこは別の高校だった。在日高校生スンシン(岡田准一)にノされるが、事情を知ったおちこぼれグループが、“石原と戦うベシ”と鈴木に協力を申し出る。スンシンの下、家族の絆を再生しようと、次の日から鈴木は会社を休んで猛特訓を始めた。
スンシンの役は、原作を読んだ岡田准一くんが熱望して手に入れたそうです、とてもスンシンになりきってて良かったですね。 この”スンシン”役の岡田准一くんには、賛否両論あるみたいですが、僕には大ピンポンのキャスティングに見えました。 本当は在日の悲哀なんかも描きたかったのでしょうが、岡田君はとても爽やかにスンシンを演じていました。 堤真一も流石、ダメなお父さんを一生懸命演じていました、やっぱり彼が出ていると映画全体がしまりますよね。 スンシンとだんだん心を通わせていくところなんて、スッゴク上手かったな、ラストのシーンも良かったな。本当にスンシンの言うとおり空に飛んでいく感じでした、スンシンとの友情から奇妙な親子の様にかわって行く感情も、なんかいいんですよね。 ただ、元気ファンとしては、彼が悪役っていうのは悲しかったな、しかも前に見たときより微妙に上手くなってた。
お勧めします、空を飛ぶスンシンと鈴木さんのサクセス・ストーリーも気持ちがいいです。 強いおとうさんて素敵です!
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