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「ラヴェンダーの咲く庭で」をお勧めします。

マギー・スミスにジュディ・デンチ、最高でした。

画像:smisdencuh.jpg説明
大女優マギー・スミスとジュディ・デンチが出演していて、つまらないわけがないと思って見ました、ダニエル・ブリュールにナターシャ・マケルホーン も出ていましたから。
年老いた女性が、若い異邦人に抱く恋心を描いたこの作品は、小説家ウィリアム・J・ロックによる短編小説を基にした作品です。誰かを想う気持ちは、歳を重ねても消えてなくなることはない。馬鹿げているとわかっていても、嫉妬もするし涙も出る。そんな純粋な気持ちが、青く広がる海と小鳥がさえずる庭に切なく溶けていく、美しい物語です。老姉妹を演じるのは、長年、英米の映画、舞台、ドラマで活躍してきた大女優、ジュディ・デンチとマギー・スミス。
アカデミー賞受賞経験を持ち、大英帝国勲章を授与された2人が、若く才能溢れる男性に抱く特別な思いを、しっとりと、感情豊かに表現しています。アンドレアを演じるのは、『グッバイ、レーニン!』で一躍注目されたドイツ人俳優、ダニエル・ブリュール。ヴァイオリンの演奏シーンには、約1ヶ月の特訓を経て挑んだそうです。劇中に流れるジョシュア・ベルのヴァイオリン演奏も心地よかったですね。
こんなオスカーも獲得している大女優お二人には失礼かもしれませんが、とても可愛らしく思いました。真剣に孫ほど年の離れた青年に恋してしまう、ジュディ・デンチは可愛らしかったです。そんな妹をやさしく見守る姉・マギー・スミスの演技が、とりわけ心に残りました。


 1936年、初老のジャネット(マギー・スミス )とアーシュラ(ジュディ・デンチ)姉妹は、イギリス西部コーンウォール地方で静かに暮らしていた。ある夏の朝、姉妹は海岸に打ち上げられた若い男を見つけ、家へ連れ帰る。彼は、渡米途中に難破した、ポーランド人のアンドレア(ダニエル・ブリュール)。姉妹の看病により次第に回復したアンドレアは、得意のヴァイオリンを通じて、村の生活や人々に溶け込んでいった。なかでもアーシュラの心には、遥か昔に忘れていた恋の感情が生まれていく…。


若いダニエル・ブリュールにナターシャ・マケルホーン も良かったですが、本当に大女優のマギー・スミスとジュディ・デンチの演技は、ちょっと抜けていたかなと思います。
ジュディ・デンチが嬉しそうに、ダニエル・ブリュールの部屋の家具に、ペタペタと名前のシールを張る場面は、本当に可愛らしかった!
ジュディ・デンチ演じるア゜ーシュラは、男性経験が少なかったみたいでさかんに姉のジャネット(マギー・スミス )に、昔の夫らしき人(ピーターだったかな?)の名前を連呼しています。
結局アンドレア(ダニエル・ブリュール)は、 オルガ(ナターシャ・マケルホーン、ペタジーニの奥さんではない)の兄・ボリス・ダニロフの元に行くのですが、その演奏デビューの時に二人は アンドレアに会いに行くんですよね。
でも立派になったアンドレアを見て、少し嬉しそうに思いながら黙って帰っていく。寂しいラストでしたが、最後の二人のシーンに救われた気がします。
「アイリス」でジュディ・デンチをベタ褒めしておいて良かった、とてもイイ映画でした、お勧めします。