 | 今年のベネチア国際映画祭でサプライズ上映された、北野武監督の最新作です、現地のマスコミも、あまりに実験的な本作をどう評価してよいのか戸惑ったようです。最初から武は観客を混乱させることを狙っていたんだろうけど、してやったりといったところなのかな?僕は「座頭市」が素晴らしかったから期待していたんですが・・・。 今回もキタノワールドには欠かせない役者たちが勢揃いしています、岸本加世子さんに大杉蓮さん、寺島進さんに六平直政さんなど。その中での京野ことみの奮闘ぶりはなかなかのものだったかな、結構頑張っていました。 大物タレントとして日々忙しく過ごしているビートたけしは、いわゆるセレブな大スターだ。一方、そんなたけしと外見がそっくりの北野(タケシの一人二役)は、しがないコンビニ店員。売れない役者としてオーディションを受けまくっているものの、受かったためしがない。ある日のこと、北野とビートたけしが出会った。北野はビートたけしからサインをもらうが、この出会いをきっかけにして、北野はビートたけしの映画の世界へと入り込んでいくのだった・・・。
10年以上も前から構想を練っていたそうだけど、その割には少々陳腐だったかな、こういう不条理な北野ワールドも作れるんだぜっていう意気込みだけは感じました。 ただせっかく"北野武とビートたけしが出会う"のなら、そっから混沌の世界に逃げないで、普通にストーリーを展開させて欲しかったです。 まあ見て損はないと思いますが、頭の中はグッチャグッチャになるでしょうね。 |