 | 『ザ・ロック』『コン・エアー』の製作ジェリー・ブラッカイマー×主演ニコラス・ケイジが再び手を組み、全米3週連続NO.1を記録した最新作です。 今度のテーマは、ずばり宝探し(トレジャー・ハンティング)!伝説の秘宝を追って、夢一杯のアドベンチャーが展開されます。と説明すると、どうせ大味なアクションで押し切るオコチャマ映画でしょと思われそうですが、この「ナショナル・トレジャー」にはそれだけではありません、ミステリ劇のエッセンスも効いています。 実在の秘密結社フリーメイソンの秘宝という設定や、1ドル紙幣に暗号が隠されているという伏線が凝っていて、ついつい見ているこちらも宝探しのスリルに引き込まれてしまいます。ニコラス・ケイジが演じる主人公も腕力より推理を信条とする知性派で、相棒とのコンビはホームズ=ワトソンの現代版のようでした。誰もが童心に帰って楽しめる上質の娯楽作だと思います。 脇を固める役者さんも豪華、美しさを増したダイアン・クルーガーにハーヴェイ・カイテル、ジョン・ボイトにショーン・ビーンなどが出ています。 4千年の歴史を誇る伝説の秘宝。幾多の戦乱を逃れ、フリーメイソンに守られてきたこの秘宝は、1779年、独立戦争中のアメリカで忽然と痕跡を絶った。秘宝の行方を三代に渡って追い続けてきたゲイツ家の末裔ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は、その封印を解く鍵がアメリカ独立宣言書にあることを突き止める。ゲイツは公文書館の美人博士アビゲイル(ダイアン・クルーガー)に面会を求めるが、彼女はゲイツの情報を信じようとしない。その頃、秘宝を我が物にしようと企む野心家イアン(ショーン・ビーン)の魔手が宣言書に迫っていた。ゲイツはイアンの裏をかき、宣言書を盗み出す計画を立てるが・・・。 歌丸さんじゃないけど、悪人顔のショーン・ビーンの、いいもの姿が見てみたいです、ここまで悪役ばっかりだと可哀相になりますね。「ロード・オブ・ザ・リング」もギリギリのイイモノでしたしね。 知性的なモト冬樹、じゃなくてニコラス・ケイジはちょっと素敵かも、体力勝負のヒーロー像とは違った魅力で楽しませてくれました。ダイアン・クルーガーの自然な演技は勿論ですが、この映画の彼女はとても素敵でした、妖精のような印象を受けました。会ったことないですけど。 なかなかアカデミックなアクションモノも面白かったです、お勧めします。 |