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「パッチギ!」をお勧めします。

2006年のナンバー1候補です。

画像:patti_l.jpg説明
 この映画は面白かったですねぇ、正直井筒監督がこんなに面白くて楽しくて、チョッピリ甘酸っぱい青春映画を作れるとは思っていませんでした。
 「岸和田少年愚連隊」は面白かったけど、バイオレンスばかりな感じがしましたし、「ゲロッパ!」もイマイチ、僕にとっての”辛口批評ジジイ”の最高傑作は「 二代目はクリスチャン 」でした。
ところがこの映画一本で、この監督の僕の評価はググッーと上がりました。
 女の子と親密な関係になることが一番の関心事だった高校生が、在日朝鮮人の女の子に恋をしたことで、自分が何も知らなかったことにはじめて気がつきます。そして、「なぜ」という疑問を持つ。なぜ「イムジン河」は、レコード発売が中止になったのか。なぜ在日の人たちに、恨みたっぷりに罵倒されるのか。なぜ自分と彼女の間に、渡れない河が横たわっているのか…。
 この「なぜ」を持ち続け、失敗に怯むことなく何度でも挑戦し(かなりバイオレンスでしたが)、渡れない河があることも承知で生きてゆくたくましさがいつの時代にも必要なのかもしれません。井筒監督の情熱がそうさせたのか、若手の俳優さんたちがイキイキと60年代の少年・少女達を演じていました。いま流行の韓流ブームに訳も分からず乗っている人たちにも、ぜひとも見ていただきたい映画です。オダギリ・ジョーや大友康平も出ています、久しぶりに面白い日本映画を見たような気がします。



 グループ・サウンズ全盛の1968年。京都府立東高校の空手部と、朝鮮高校の番長・アンソン(高岡蒼佑)一派は、激しく対立していた。アンソンの妹で、フルートが得意なキョンジャ(沢尻エリカ)に心を奪われた、東校の松山康介(塩谷瞬)は、彼女が奏でる美しい曲が、「イムジン河」という朝鮮半島に思いを馳せた歌だと、音楽に詳しい坂崎(オダギリジョー)に教えられる。キョンジャと親しくなりたい一心で、康介は、ギターの弾き語りで「イムジン河」を練習し、朝鮮語の独学を始める・・・。


主演の若い塩谷瞬と沢尻エリカチャンも良かったですね、僕はこの映画を観るまで”沢尻エリカ”なのか”沼尻エリカ”なのかも良く分かりませんでしたが、この「パッチギ!」でしっかりと”沢尻エリカ”チャンであると心に刻み込まれました。
日本人の男の子を好きになってしまった、在日の韓国人の女の子を爽やかに演じています、演技も凄く自然でとても良かったです、最後まで沢尻エリカちゃんだとは知らずに(沢尻エリカちゃん自体よく知りませんでしたけどね)観てしまいました。
塩谷瞬君も素晴らしかったです、好きになった女の子が外国人だったからハングルを必死に勉強する姿や、二つの民族の間に流れる川に”決して架かる事の無い橋”は無いものかと模索しながらも、必死でギターの弾き語りで「イムジン河」を練習する姿もとても自然に演じていました。 
主役の俳優さん達は若手の俳優さんばかりでしたが、オダギリジョー に大友康平 に前田吟 脇役と陣は物凄く豪華でした、とくに「オダギリジョー」と「大友康平」の使い方は見事でしたね、「THE 有頂天ホテル」の三谷さんよりも上手かったんじゃないかな??
 本当にこれは日本映画の久々の傑作だと思います、本当に面白かったです、皆さんも是非見てください!
 主演の塩谷瞬と沢尻エリカも素晴らしかった、エンディングに流れる皆さんお馴染みの曲も良かったです、強力にお勧めします!