 | 仲良しで良きライバルでもあるベン・アフレックに比べて、知性的なイメージの強かったマット・デイモンが、アクション映画の主人公も格好良くこなせることを証明した「ボーン・アイデンティティー」の続編です。 2年ぶりの今回の続編は、1作目の衝撃を超えるサスペンス・アクションに仕上がっています。緊張感溢れるカメラワークとアクション・シーンの連続、そしてラストのカーチェイス・シーンは圧巻モノです! 1作目でジェイソン・ボーンの人間像に焦点を絞ったため、2作目で一気に畳み掛けたような感がありますね。スピーディなストーリー展開は(少しスピーディーすぎる気もしますが・・・)、ともすると散漫になりがちですがそれをカバーしたのはマット・デイモンら役者の演技力なのでしょうね。特にジョアン・アレンの存在感は大きいです、複雑なストーリーを支える柱になっています。前作でボーンの恋人となったフランカ・ボテンテはすぐいなくなってしまいますが、前作でも登場していたジュリア・スタイルズがニッキー役を好演しています、間違いなくこれからボーンに絡んでくるでしょう。監督は「ブラディ・サンデー」「ヴァージン・フライト」のポール・グリーングラスです。 ベルリン。CIAの女性諜報員パメラ・ランディ(ジョアン・アレン)らは、内部で起きた公金横領事件を調べていた。しかし、そのさなか、何者かに襲撃され、関係資料を奪われてしまう。インド、ゴア。2年前の壮絶な逃走劇から生き延びたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、その時に出会った恋人マリー(フランカ・ボテンテ)と人目を避けて暮らし、新しい人生を歩んでいた。だが、彼は未だ夢にまで出るほど過去の記憶に苛まれている。そんなボーンをつけ狙う一人の影…。同じ頃、CIA本部ではベルリンの事件で採取した指紋を照合し犯人を特定、そこにはボーンの名が浮上するのだが…。 すっかりマット・デイモンのアクションは板についてきましたね、もう「リプリー」の神経質そうな印象は払拭されましたね。 このマット・デイモン、「ふたりにクギづけ」でも褒めましたがコメディも凄くいいですね、なんでもこいの役者さんになりましたね。 個人的には恋人役のフランカ・ボテンテがいなくなってしまったので、ジュリア・スタイルズがどう絡んでくるのかが見ものです、お勧めします。 |