>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「スーパーサイズ・ミー」をお勧めします。

ファースト・フードが恐くなりますね。

画像:supersize_me.jpg説明
 アメリカに行けば一目瞭然ですが、この国では日本に比べ圧倒的に肥満の人が多いです。肥満といっても日本のような生やさしいもんじゃなくて、この映画のようにまさしく「スーパーサイズ」なんですよね。ファーストフード店内では、あちこちでお客が「スーパー(特大)サイズ」を食べたり飲んだりしています。あれじゃ、いくらコーラをダイエット・コーラにしても意味がないと思うのですが・・・。
 そうした「食べ過ぎ過剰」ともいえる現代の「供給側」を牽引しているのがファーストフードのチェーンで、そのトップといえばマクドナルドになるでしょう、ウチから駅までに2軒もあるし。ただしこの作品は単なる企業批判というよりも、「ファーストフードに依存する文化」そのものを浮かび上がらせるのが目的のようです。かといってこれは決して堅苦しい作品ではありません、マイケル・ムーアのドキュメンタリーのように、笑いながら「ちょっとマズいぞ、これは」と思えるような作品に仕上がっています。
 映画監督のスパーロックはある日テレビで、「自分たちが肥満症になってしまったのは、それを注意しなかったファーストフード・メーカーのせい」とティーンエイジャーの女の子2人が訴訟を起したニュースに注目する。ハンバーガーと肥満の因果関係はいかに?かくして彼は1カ月間、自らを実験台にして、「1日3食、食べるものはすべてマクドナルドにあるものだけ」を実行。その模様をドキュメンタリーにすることに。果たしてそれは、どんな影響を身体に及ぼすのだろうか?
 結構簡単な挑戦に見えましたが、実はタフで果敢な挑戦でした、ドキュメンタリーとしても面白かったですが、映画としても面白いものに仕上がっています。
ファースト・フードは身体に悪いと分かっていながら、意外と止められないんですよね、この映画はそういう細かいところも拾ってくれていました。お勧めします。