 | 『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』など、ブラック・ユーモアがお家芸のファレリー兄弟。体の一部が繋がっている結合双生児という、扱いが難しいテーマのために、周囲を説得するのに十年以上かかったとか。それでも兄弟が映画化に熱意を燃やし続けた本作は、単なるおバカなコメディではなかったです。 それはマット・デイモンとグレッグ・キニアの名優2人が、難しい役どころの上、立ちっぱなしで5時間の特殊メイクも覚悟して、出演を引き受けたことからも明らかです。 特にマット・デイモンよりもグレッグ・キニアの名コメディアンブリにはビックリしました。新しい発見であるとともに、大いなる才能の発掘だと思います。エヴァ・メンデスやウェン・ヤン・シーも綺麗で良かったです、ジェイ・レノもいい味出してました。 “2人で1人”を逆手にとったスポーツ・シーンなど、息の合ったコミカルな演技には笑わされっぱなし間違いなしです!そして最後には、思わず涙の結末が…。本人役で登場する、大物女優2人にもご期待を! 引っ込み思案でオクテのボブ(マット・デイモン)と、俳優志望で社交的なウォルト(グレッグ・キニア)は、仲のいい双子の兄弟。マサチューセッツ州の田舎町で「注文から3分以上かかったら全部タダ」というサービスが売りのハンバーガー・ショップを、絶妙なチームワークで経営している。ある日、兄ウォルトは一念発起し、ハリウッド進出を決心。だが、それにはある問題があった。彼らは、互いに腰の部分でくっついている結合双生児なのだ…! これって”結合双生児”っていう暗いはずのテーマを取り扱っているけど、バカにしたりとか笑いものにするのではなく、結合双生児でも明るく生きていこうって言う力を感じます。 シェールやメリル・ストリープもいい味出してるけど、グレッグ・キニア(なんかバーン・ガニアに名前にてるな)とマット・デイモンの演技は良かったな、特にグレッグ・キニアの違った一面を見ることが出来た感じです。 エヴァ・メンデスとウェン・ヤン・シーも可愛かった、ベタな内容だけどノド越し爽やか!みたいな。 お勧めします、とてもラストが微笑ましい映画でした。
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