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「ミリオンダラー・ベイビー」を観ました。

いい映画だとは思いますが・・・。

画像:miluon.jpg説明
これはオスカーの「作品賞」と「監督賞」、「主演女優賞」と「助演男優賞」など主要4部門受賞した作品です。
本命と見られていた「アビエイター」をケイトの助演女優賞など技術系5部門受賞にとどまらせ、「Ray/レイ」には主演男優賞をジェイミーに持っていかれましたが2部門受賞にとどまらせました。
結論から言って、この「ミリオンダラー・ベイビー」って映画はオスカー主要4部門には値しないと思いました。
クリント・イーストウッドの映画だからオスカーに選ばれたのだと思います、そうでなければ”主要4部門”もオスカーを獲得できなかったと思っています。
イーストウッドの「許されざる者」という映画も、主要4部門のオスカーを獲得しました、確かにジーン・ハックマンの悪徳保安官は凄かったです、あの名演技はオスカーに値したと思います。しかし何度見ても、そんなに素晴らしい映画に思えませんでした。
西部劇をハリウッドが楽しんでいる、としか思えませんでした(悪い作品ではありませんでしたが・・・)。
この作品もそんなにひどいとは思いませんでした、明るいスポ根もののような始まりかたは物凄く好感が持てました。
しかし助演をこんな役でモーガン・フリーマンに渡したら、逆に彼に失礼だと思います。アル・パチーノやデンゼル・ワシントン、ポール・ニューマンに無理矢理賞を与えた時と感じが似ていますね。
2度目の主演女優賞をヒラリー・スワンクにもたらしましたが、メリル・ストリープ
だって1度しか貰っていないんですよ、あんなに演技上手いのに。ヒラリー・スホンクが悪かったとは思わないけど、小児値する演技だったかは疑問です。
テレンス・マリックの「シン・レッドライン」みたいに、神格化されてしまっていて、必要以上に評価をされてしまっているように思います。確かに映像は素晴らしく美しかったですが、「シン・レッドライン」はそんなに素晴らしい映画には思えませんでした。

 とは言っても流石にイーストウッドだなぁと、思わせてもくれました。低予算で撮られた映像も派手さとは無縁、むしろ暗くて見づらいほどでした。
よく言えば地味な映像ですが、悪く言うと無駄に陰気臭くて暗い映画でした。


 「自分を守れ」が信条の老トレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)は、23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップ(モーガン・フリーマン)と、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成している。有望株のウィリー(マイク・コルター )は、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そんな折、フランキーの前に現れた女性ボクサー、マギー(ヒラリー・スワンク)。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。だが連日ジムに通い詰めるマギーの一本気さに、やがてフランキーの心も揺り動かされ始めるのだった・・・。


 尊厳死をテーマの一つにしているんですが、語るんなら「海を飛ぶ夢」みたいにまるまる120分使えって感じです、それがいいとか悪いとかは別にして。
尊厳死を持ち出した辺りから、ガタっとペースが落ちました。話題が話題だしそれが狙いなのかもしれませんが、もっとじっくりと見せて欲しかったです。
でも優れた作品であることは間違いないと思います、お勧めしておきます。