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「ニュースの天才」をお勧めします。

”ダース・ベイダー”演技うまいな。

画像:002_4.jpg説明
本作は、ピュリッツァー賞受賞作家バズ・ビッシンジャーが「Vanity Fair」誌に寄稿した記事を基に作られた実話だそうです。グラス(ヘイデン・クリステンセン)は同誌に、27回も捏造記事を掲載させた事実があるとか。でもこの作品で最も興味深いのは、 “ジャーナリズムの裏側”ではなく、捏造記事をいとも容易く創作できてしまったグラスの人間関係の巧みさにあるような気がします。
 ヘイデン・クリステンセン演じるグラスは決してハンサムでもなく、楽しい男でもない。しかし、人づきあいのうまさと徹底した気配りで、上司も同僚も自分に巻き込んでいっているのです。時に「好き」か「嫌い」かで善悪が判断されてしまう人間社会を、本作は露呈している。虚栄に溢れたグラスを静かに演じたヘイデン・クリステンセンは、気味が悪いほど上手いです、「海辺の家」での彼も上手いと感じましたが、この作品での彼は本当にグラスになりきっているようでした。
監督はこれまで数々の脚本を手掛け、本作で初メガホンとなるビリー・レイで、製作はトム君が行っています。ほかにもピーター・サースガードにクロエ・セヴィニー、スティーヴ・ザーンも久しぶりのシリアスモノに挑んでいます。
「THE NEW REPUBLIC」は、大統領専用機内に唯一設置されている、米国で最も権威のあるニュース雑誌だ。スティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)は24歳。同僚たちの関心が政治問題に向く中、彼は身近な問題に着目。政財界のゴシップなど数々のスクープをものにし、スター記者として成長していった。そうなっても、グラスの態度は謙虚で控えめ。上司や同僚への気配りを忘れない人柄から、編集部での信頼も厚かった。しかし、ある時グラスの「ハッカー天国」という記事に、他誌から捏造疑惑説が浮上。グラスは電話取材の依頼を受ける。
 派手さは無かったけど面白かったですよ、クリステンセンの演技は上手でした、サースガードやクロエ・セヴィニーも良かったです。
でねも一番、というか断トツにクリステンセンが良かったですね、気持ち悪いほどインチキ”スティーブン”は似合っていました。セス・グリーンのシリアスな役どころも笑えますが、クリステンセンの演技派一見の価値はあります。お勧めします。