 | 劇場未公開の、オーストラリアの青春音楽ドラマです。 ウィル・スミス主演のハリウッド製SF大作「アイ,ロボット」の監督を務めたA・プロヤスが、それ以前の2002年にオーストラリアで作り上げた、本邦劇場未公開のイキのいい青春音楽ドラマです。 無名のガレージ・バンドの連中が、なんとか自分たちを売り出してビッグなスターになろうと悪戦苦闘する一方で、恋人の取り合いやドラッグをめぐるトラブルでバンド分裂の危機が生じるさまを、波乱万丈のタッチで楽しさ一杯に軽快にいきいきと描いています。 オーストラリア、シドニー郊外のニュータウン。ふだんはレコード店で働きながら、気の合う仲間たちと結成した自分たちのガレージ・バンドが成功する日がくるのを夢見るフレディ(キック・ガリー)。ところが、ようやく念願のファースト・ギグが開かれることが決まったものの、マネージャーのブルーノ(ラッセル・ダイクストラ)が店の場所を間違えたことから客はガラガラで、彼らのデビューは惨憺たる結果に終わる。しかもそんなおり、もともとバンドの女性ベーシスト、ターニャ(ピア・ミランダ)と恋仲にあったフレディは、ギター担当のジョー(ブレット・スティラー)の恋人であるケイト(マヤ・スタンジ)と、いつしか相思相愛の仲へと発展。その一方でジョーはドラッグに溺れて奇怪な妄想を膨らませていき…。 大作でもないし日本劇場未公開作品ですが、何か愛らしさを感じる作品でした、ケイト役のマヤ・スタンジやターニャ役のピア・ミランダはスッゴク可愛くて魅力的だし。 主人公のキック・ガリー演じるフレディもカッコ悪くて好感が持てます、この手の映画にありがちなドラッグが大量に出ているのが気がかりですが、まぁ若者はアメリカもオーストラリアも一緒なんですね。 しかし世界的にドラッグ・麻薬は止めようと言っているのに、バンバン映画では出てきますよね。この映画でもライトな感じで描かれていますが、この”ライト”で”ポップ”な感じがいけないと思うんですよね、こんな感じで描くから若者は簡単に麻薬に手を染めてしまうと思うんですよ、そこが気に入らなかったですね。 ですが映画自体は面白かったです、ハッピーエンドでしたがありきたりの結末で終ったわけでもなく、ある意味シニカルでした。 僕らも昔遊びでバンドをやっていましたが、その学生の頃の甘酸っぱい思い出が少し甦って来ました、お勧めします。 |