 | アメリカ初の女性連続殺人犯として、「モンスター」と呼ばれた女性アイリーン・ウォーノス。その痛々しい人生を描いたこの作品は、主演のシャーリーズ・セロンが2003年度のアカデミー最優秀主演女優賞を獲得し、その他多くの映画賞で高い評価を得た話題作です。シャーリーズ・セロンといえば、輝くような美貌とスタイルを誇るスター女優。そんな彼女が13キロも体重を増やし、義歯もつけ、不器用ながら必死に生きるアイリーン像を作り出しました。よくデ・ニーロなんかが「彼は何キロ太った」だ「痩せた」だ言いますが、ただ体重を増減させているだけではないから凄いですよね。 デ・ニーロもシャーリーズも鬼気迫る演技で素晴らしかったです。 そのシャーリーズ演じるアイリーンの姿は心に重苦しく圧し掛かり、やり切れなさが膨らんできます。この作品に深く思い入れ、製作まで担ったセロンの情熱が伝わってくるようです。
セルビー役のクリスティーナ・リッチもまた、一人では生きていけない脆弱な少女を見事に演じ切っています、シャーリーズもオスカーの舞台上からお礼を言ってましたね。恐ろしい連続殺人事件の裏に存在した、別の真実が胸に迫る作品です。
1986年。娼婦としての生活に疲れきっていたアイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)は、ある夜立ち寄ったバーで、同性愛者の少女セルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会う。アイリーンは、純粋に自分を慕ってくれるセルビーに希望を見出し、2人で新しい生活を始めるため最後の客を取る。しかし、烈しい暴力を受けたアイリーンは男を射殺してしまう。セルビーを連れて逃げ出したアイリーン。「彼女のためなら何でもする」。その決意は、次第にアイリーンを追い詰めていく・・・。 本当にシャーリーズ・セロンの鬼気迫る演技は素晴らしかったです、オスカー女優の名に相応しいものでした。クリスティーナ・リッチもいつの間にか大人になって・・・、実際のセルビーはアイリーンを裏切ってから、1度も会うことは無かったらしいです、面会にも行かなかったとか。 それをアイリーンは話すことも無く、一人で胸にしまっていたそうです。 悲しい女性達の悲しい映画です、シャーリーズのアイリーンは、物凄く似ていました。 シャーリーズとクリスティーナの演技も見てやってください、娯楽作品ではありませんが、お勧めします。 |