 | お伽話のように奇想天外な人生を振り返る父とその息子の絆を描いた心暖まるファンタジー・ドラマです。ダニエル・ウォレスの著書『ビッグフィッシュ 父と息子のものがたり』を、「シザーハンズ」「マーズ・アタック!」(個人的には「ビートルジュース」や「バットマン」も好きです)のティム・バートン監督が映画化。父が語る不思議なホラ話の数々を、イマジネーションが豊に溢れる映像で綴られています。主演は若い頃のエドワード役に「ムーラン・ルージュ」「スター・ウォーズ シリーズ」ののユアン・マクレガー、現在のエドワードを「エリン・ブロコビッチ」や「トラフィック」のアルバート・フィニーが好演しています、ウィルには「あの頃ペニー・レインと」のビリー・クラダップ。アリソン・ローマンやヘレナ・ボナム=カーターやマリオン・コティヤール、ジェシカ・ラングやスティーブ・ブシェミ、ダニー・デヴィートらの好演もキラリと光ります。 エドワード(アルバート・フィニー)は自分の人生を、常にロマンティックなおとぎ話のように語る。魔女や巨人、そして村の伝説だった“大きな魚”との出会い─。誰もが彼の話を楽しみ、彼を愛していた。ただ一人、ジャーナリストになった息子ウィル(ビリー・クラダップ)を除いて…。子供の頃は父の話に夢中だったウィルも、今は父の本当の姿を求めていた。だがその思いをぶつけても、エドワードは一向に事実を話そうとしない。しかたなくウィルは、ホラ話に隠された父の人生を探り始める・・・。 さすがティム・バートン・ワールドと言った感じの作品です、『チャーリーとチョコレート工場』もこんな感じのファンタジーなのかな? 以前「ホワイト・オランダー」で感心したアリソン・ローマンが、「マッチスティック・メン」やこの「ビッグ・フィッシュ」にも出ていると聞いて期待していました。残念ながら登場するシーンは少ないものでしたが、かなり重要な役だったしいい味出せていたようです。 マリオン・コティヤールも「世界でいちばん不運で幸せな私」は内容がどうこうというよりも、許せないような映画で役もそうだったので心配しましたが、今回は良かったですね、ジョセフィーン役を上手く演じていました。お気に入りの監督、ジャン=ピエール・ジュネ(アメリ以外は全部好きです)の『ロング・エンゲージメント』も楽しみです。 しかし何と言ってもこの映画は、ユアン・マクレガーとアルバート・フィニーが素晴らしかった!ユアンは「ムーラン・ルージュ」での演技を髣髴とさせてくれるし、アルバーも「リン・ブロコヒッチ」での”タヌキ弁護士”を思い出させてくれます。 壮大なお伽話ですが、これだけ大きなホラだと微笑ましくなってしまいます、最後のシーンにも好感が持てます。親と子の深い絆に感動します、お勧めします。
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