 | エリア・カザン監督が亡くなりましたね、何年か前のアカデミー賞でお姿を見た時は、お元気そうでしたが。 ご存知の人もいると思いますが、71回(1988年)のアカデミーの名誉賞を受賞しましたが、進んで赤狩りに加担した過去があり、かなりの物議を醸しました。 当日はスタンディング・オベイション(ウォーレン・ビーティやマイケル・ダグラスなど)で拍手を送る人もあれば、腕を組んで座ったまま表情も変えなかった人(エド・ハリスやニック・ノルティなど)もいました。 台上でロバート・デ・ニーロやマーティン・スコセッシ監督(プレゼンターでエリア・カザンの弟子みたいなものです)を従えたカザン氏は、短いスピーチでその場を逃げるように立ち去りました。 僕は時代がそうさせたと思いますが、実際に彼によって被害を被った人達には、許せないものがあったんでしょう。 しかし彼のお陰で僕らはジェームス・ディーンやロバート・デ・ニーロ、マーロン・ブランドなどを知る事が出来たのです、彼が育てたのです、その功績はとてつもなく大きいと思います。 カザン氏の映画でお勧めは沢山ありますが、「紳士協定」「波止場」(この2作はアカデミーの作品と監督賞に輝いています)、「エデンの東」「欲望と言う名の電車」に「ラスト・タイクーン」かな。 とにかく僕は素晴らしい監督だったと思います、ご冥福をお祈りします。 |