 | 保守的な名門女子大学にやってきた進歩的な女性教師が、伝統を重んじる生徒や学校関係者との摩擦を繰り返しながらも女性の自立と自由な精神を説き続け、少しずつ学園に変化をもたらしていく姿を描いたヒューマン・ドラマです。 ヒラリー・クリントンの自伝「リビング・ヒストリー」をベースにした本作は、「結婚こそが女性の幸せ」と言われていた時代に、自立することを教え、教育方針を変えようとする女性教師との葛藤の姿を上手に丁寧に描いています。 監督は「フォー・ウェディング」のマイク・ニューウェル。主演は「エリン・ブロコビッチ」で見事オスカーを獲った「プリティ・ウーマン」ジュリア・ロバーツ、もともと「プリティ・ウーマン」での演技で分かるように演技は上手でしたが、本当にオスカーが自信になったのかイキイキ・ノビノビ演技しています。共演の生徒役にも「チアーズ」などのキルステン・ダンスト、「恋のからさわぎ」などのジュリア・スタイルズ、ジェイク・ギレンホールの姉で演技力抜群の「アダプテーション」などのマギー・ギレンホール。同僚の女教師にオスカー受賞者で、「ミスティック・リバー」などのマーシャ・ゲイ・ハーデンと、とても豪華な顔ぶれです。 1953年、ニューイングランド地方。名門女子大、ウェルズリー大学に女性教師キャサリン(ジュリア・ロバーツ)がカリフォルニアから赴任してくる。彼女は美術史の助教授として就任し、優秀だが米国一保守的といわれるこの大学に自立心を育てるなどの教育方法で新しい風を吹き込もうと意気込んでいた。しかし先輩教師は、学生にとって重要で価値あるものは教育よりもエリートの恋人からもらう婚約指輪、とキャサリンの考えを一蹴する。それでも彼女は期待を込めて初日の授業に臨むが、早速したたかな優等生ベティ(キルステン・ダンスト)ら女生徒たちの反発に翻弄されてしまう…。 主演の"強い"キャサリンを演じるジュリア・ロバーツも素晴らしいけど、女性と役のキルスティン・ダンストにジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール達が素晴らしいです。特にジュリアとマギーの演技と存在感は凄いです、キルスティンも素晴らしいですが、やっぱり「チアーズ」以降はあまり美しく無いですね、パッとしていないです。 少しキツメの顔が目立ちすぎるからなのか、なんか残念ですけどこの映画では功を奏しています。「スパイダーマン」を観てキルスティン・ダンストのファンになった人達、「チアーズ」を観なさい、本当の彼女の可愛らしさ・美しさが分かる筈ですから。 50年代の景色やファッションも素敵でした、爽やかな映画に仕上がっていると思います、お勧めします。
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