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「スイミング・プール」をお勧めします。

まんまと騙されました、オゾン監督は間違いなくランプリングを裸にしたがっていますよね。

画像:pool01.jpg説明
僕は最初に観たときに、意味が良く分からなかったのでもう一度観ました。
次に観た時はこういう事なんじゃないかと思い、自分なりに解釈していましたが、ネットなんかで検索するうちに確信に至りました。
まんまとフランソワ・オゾン監督にヒッカカりました、シャーロット・ランプリングとリュディヴィーヌ・サニエの演技も見事でした。
監督の作品で"お勧め"には載せませんでしたが、「8人の女たち」や「まぼろし」も面白かったです。
特に「8人の女たち」はヘンテコなミュージカルというかナメテいるというか、中々楽しい作品でエマニュエル・ベアールがたまらなく美しいです。その他にもリュディヴィーヌ・サニエやカトリーヌ・ドヌーブ、ファニー・アルダンなどフランスの大女優が総出演です。
この作品はシャーロット・ランプリング(オゾン監督の「まぼろし」はよかった)、「ピーター・パン」でティンク役を演じたリュディヴィーヌ・サニエというオゾン作品の新旧を代表する2人の対照的な女性の間で現実と幻想が交錯し、謎が二転三転していくさまを幾重もの仕掛けを張り巡らせたミステリアスかつ官能的に描いたサスペンス・ドラマに仕上がっています。
 創作活動に行き詰まっていたイギリスの女流ミステリー作家サラ(シャーロット・ランプリング)はある夏の日、出版社社長ジョンの勧めで南仏の彼の別荘を訪れる。そこは明るく静かで、誰にも邪魔されずに執筆できる最適な場所だった。しかし、サラがいよいよ仕事に取り掛かろうとした矢先、社長の娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が別荘にやって来る。裸でプールを泳ぎ、毎夜男を連れ込んでは嬌声をあげるジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。だがやがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった…。
さあ、この映画を観て「何処がサスペンス・ミステリーだ」とか「エンディングのちょっと前の意味は?」などと考えているあなた!あなたはもう『スイミング・プール』の仕掛けられた罠に、まんまとはまっているんですよ、僕も一回目はそうでした。
『これってどういう意味だろう?』と考え出して、もう一度見たら・・・。
この映画には一切の説明が無いし登場人物の関係や意味もあやふやなままです、最後に子サラが書き続けていた小説を書き上げたところで謎の多かったストーリー展開に、答えが得られるのかと思いきや!さっぱり分からないまま、この映画のラストを観ることになると思います。
しかしリュディヴィーヌ・サニエは美しいですね、、「8人の女たち」の頃よりはずっと大人になったし、「ピーターパン」のティンク役よりもキレイでしたね、シャーロットも良かったです。
このオゾンとランプリング、サニエが仕掛ける”ミステリー・イリュージョン”にまんまとハマっておくんなまし、お勧めいたします。