 | やっぱりフランス映画界の重鎮、ミシェル・セローは上手いですね、特に子供と組ませるとガンコ親父振りが一層いいですね、本当に上手いです。 地元では沢山の監督たちから愛されていて、批評家達からも高く評価されていてセザール賞の常連です、僕も何本か見ています。お勧めに紹介するのを忘れましたが、「約束」というセロー主演の映画も子供とのカラミが良かったです。暇があったら観てください、損はしないと思います。 それとこの映画のもうひとりの主役であるエルザ役のクレール・ブアーニッシュ、彼女は200人以上のオーディションの中から選ばれたそうです。 「千と千尋の神隠し」や「サイン」のフランス語吹き替えなどの経験はありましたが、演技の経験は初めてだとか。日本で例えるなら森繁さんの前で初めて演技するような感覚か、分かるようで分かりませんね。
パリで気ままな一人暮らしを送る老人、ジュリアン(ミシェル・セロー)は、趣味の蝶の蒐集に没頭する日々だ。ある日、彼のアパートに8歳の少女、エルザ(クレール・ブアニッシュ)と母親(ナドゥ・ディウ)が引っ越してきた。25歳の若い母親は看護助手の仕事や友達付き合いなどで忙しく、放課後のエルザはいつもひとりぼっち。見かねたジュリアンはエルザを自分の部屋に招き入れた。けれども、エルザは入ってはいけない秘密の部屋の扉を開けてしまい、すぐに追い出されてしまう。そこは大切な蝶が舞う花と緑のガーデンだったのだ。 そんな折、フランス南部のヴェルコールの山に幻の蝶“イザベル”が現れると聞いたジュリアンはさっそく車で出発。ところが、まもなく大変なことに気づく。エルザがこっそりと車に隠れていたのだ。どうしても山に行きたいというエルザ。母親と連絡もとれず、仕方なく承知するジュリアン。こうして、少女とおじいちゃんの旅が始まった。一方、翌朝帰宅したエルザの母は、娘の不在に気が動転し、すぐに警察に連絡、街に“エルザ誘拐事件”のニュースが駆け抜けた・・・。 二人が捜し続けていた蝶とエルザの母親が同じ名前というのも思わず微笑んでしまいますが、ジュリアンとエルザのそれぞれの望みがその名前に凝縮されていると思うんですよね、最後のエルザ救出のシーンから先はもう少し丁寧につくってほしかったけど。 この作品についてはあまり語らないようにします、お勧めしますので是非ご覧になってください。
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