 | CIAのリクルート活動とスパイ養成を題材にしたサスペンスです。CIAにスカウトされたエリート学生が、過酷な訓練の過程で張り巡らされた数々の罠と、背後に蠢く陰謀に混乱、翻弄されていく姿をスリリングかつトリッキーに描かれています。これまで秘密を堅持してきたCIAが、9.11で失墜した回復を狙って映画撮影に協力。ロケなどは出来なかったらしいですが、提供された資料を築かれた本部のセットは、CIA幹部を驚かせた程の正確さだそうです。公表されない殉職者を、年度と星だけで讃えたロビーの記念碑など、スパイの悲哀がナマナマしく感じられます。複雑な新人採用のプロセスや育成の方法といったCIAの知られざる内幕をリアルに描写しています。主演は、名優アル・パチーノと、注目の若手「マイノリティ・リポート」「フォーン・ブース」のコリン・ファレル。監督は「カクテル」「13デイズ」のロジャー・ドナルドソンです。 マサチューセッツ工科大学の学生ジェイムズ・クレイトン(コリン・ファレル)。彼はその優秀な成績から、卒業後の進路もPCメーカーから特別に誘いを受けるなどエリート街道を約束されていた。そんなジェイムズはある日、アルバイト先のバーでウォルター・バーク(アル・パチーノ)という男に出会う。彼はCIAのベテラン教官でリクルート担当者。バークはジェイムズに関する情報を全て調べ上げたうえ、その能力を見込んで採用するために訪れてきたのだった。ジェイムズは悩んだ挙げ句、就職先をCIAに絞り、採用試験をクリア、晴れて訓練生となるのだが…。 コリン・ファレルって誰かに似ているなぁと思っていたらやっと分かりました、少年対の植草克秀でした、なんか似てますよね。 「コヨーテ・アグリー」での好演や「トータル・フィアーズ」などのブリジット・モナハンもいいです、演技も上手だし。 アル・パチーノも流石ですね、結構真に迫った演技をしていたと思います、やっぱりアル・パチーノの目力は素晴らしいです。 しかし一番頑張っていたのはファレルかな、ファレルの出演している映画はほとんど全部観ているけど、一番いい演技だったんじゃないかな。 特に凄いと思ったのは捕虜になるシーン、あれは凄かったですね、迫真の演技だったし映画自体も素晴らしかったです。 少し終盤にかけての演出が雑に感じられましたが、独特の緊張感がみなぎっています。 どんでん返しって程ではないかもしれませんが、中々楽しい映画に仕上がっていると思います、お勧めします。 |