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「ニューオリンズ・トライアル」をお勧めします。

ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマン共演の法廷サスペンスです。

画像:runawayjury01.jpg説明
「ザ・ファーム/法律事務所」「ペリカン文書」など多くのヒット映画の原作者としても知られるベストセラー作家ジョン・グリシャムの『陪審評決』を基に、訴訟内容をタバコ訴訟から銃訴訟に置き換え映画化した緊迫の法廷サスペンスです。なんかタバコから銃に置き換えてくれた事で、僕等にはスッキリ入り込める作品になったような気がしました。
日本もこの陪審員制度を取り入れるようですが、こういう問題も簡単に起こりうるんだなぁと思いました。陪審員の取り込みを図り様々な裏工作を交え熾烈な駆け引きを展開する原告・被告側双方と、ある目的を秘めて陪審員団に潜り込むことに成功した一人の男。ひとつの民事訴訟を巡って繰り広げられる三すくみの法廷外バトルをスピーディかつスリリングに、そして分かりやすく描いたドラマです。監督は「コレクター」「サウンド・オブ・サイレンス」のゲイリー・フレダー。主演はジョン・キューザック。なお、下積み時代からの親友でルームメイトだったというジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンには、記念すべき初共演が実現したということも話題になりました。
 ある朝、ニューオーリンズの証券会社で銃乱射事件が発生。犯人は16人を死傷させ、最後には自殺した。それから2年後、犯行に使われた銃の製造と販売責任をめぐり、犠牲者の未亡人セレステ・ウッドが地元のベテラン弁護士ウェンドール・ローア(ダスティン・ホフマン)を雇って民事訴訟を起こした。訴えられたのは、大手の銃器メーカーのヴィックスバーグ社。もしも彼らがこの裁判に負ければ、全米中で同様の訴訟の嵐が巻き起こるのは必至だ。被告側は、会社の存亡に関わるこの裁判に伝説の陪審コンサルタント、ランキン・フィッチ(ジーン・ハックマン)を雇い、評決の鍵を握る陪審員に対して裏工作を進める。フィッチは早速あらゆる手段を駆使し陪審員候補者の選別に取り掛かる。やがて陪審員団が決定するが、その中には謎に包まれた男ニック・イースター(ジョン・キューザック)も含まれていた。謎めいた過去を持つ彼は、ある目的を持って、今回の陪審団に潜り込んでいた。果たしてその目的とは何なのか?そして、原告・被告の双方に「陪審員売ります」のメモを送りつけたマーリー(レイチェル・ワイズ)の正体とは?
やっぱりハックマンとホフマンの演技合戦にどうしても目が行ってしまいます、だって二人とも演技が上手いんですもん。
しかしジーン・ハックマン(パックマンじゃないよ)は最近はその風貌と人相のせいか悪役をやることが多いですね、「フレンチ・コネクション」のポパイ刑事は今いずこ。
先日初見だった映画でもこういう役どころだった、たしかに貴重な悪役のできる演技力を持っているからだと思うけど、頼むからイイ役で誰か映画をつくって欲しいです。
ホフマンは今回も善人役だったけど、ここまで正統派の似合う役者さんも珍しいですよね、たまにやる悪役もいいですが。名作「卒業」からもう40年近くもも経つんですね、僕が生まれる前の映画だけどあのラスト・シーンは永遠に残っていくだろうな。
実際に弁護士や検察が陪審員の選別をやるのは知っていました、こういう"陪審コンサルタント"のような仕事があるのも知ってましたが、ハックマンが演じると説得力がありますね。しかしアメリカはこういう映画を良くつくりますが、一体アメリカは銃を無くしたいのか増やしたいのか分かりませんね。
出演した作品に不思議な余韻と存在感を残す、ジョン・キューザックにレイチェル・ワイズも上手でしたね、ハックマンやホフマンの邪魔にならないかなぁと心配しましたがかなり頑張っていました。清潔感溢れる二人の演技は見事でしたよ、脇役のルイス・ガスマンやジェニファー・ビールスも個人的に良かったかな。
久し振りにディラン・マクダーモットを見たのですが、退場するの早かったですね。
なかなか楽しめた法廷ドラマでした、お勧めします。