 | カンヌを空前の大混乱に陥れたプレス試写、記者会見は世界のジャーナリストたちでキャパオーバー。会場への入場をめぐり壮絶なバトルも展開されました。大歓声に包まれた正式上映の興奮そのままに、まさかのパルムドール受賞にムーアこらえきれず感涙!ドキュメンタリー映画としてのパルムドールは「沈黙の世界」以来48年ぶりという快挙だそうです!全米配給ミラマックスが親会社のディズニーからの政治的圧力で全米での配給を拒否。公開が危ぶまれた「華氏911」でしたが、カンヌからの大きな追い風についに権利売却。無事に全米公開となりました。 この作品は観てみたかったです、色々な意味で。 率直な感想は「コロンバイン」の方が"ドキュメンタリー"としては出来は上だと思うけど、なかなか楽しいエンターテイメント映画でした。議員の一人一人に「あなたのご子息を国民のために率先して軍隊にいれましょう」と迫っているところは、彼らしくて笑わせてもらいました。
アメリカ、9月11日の悲劇。アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュは、911以前から囁かれていたテロの可能性を軽視し、対策を見過ごしてきた。ブッシュ大統領は、父ブッシュの代からサウジの富豪ラディン一族と石油ビジネスを中心に密接に関わっていたし、サウジとの間には、兆単位の石油マネーが動くからだ。一族の厄介者、オサマが引き起こしたとんでもないテロを、ブッシュ大統領はいつの間にかイラクに結びつけ、アメリカを攻撃したこともないイラクへの空爆を開始した。「自由」の名と、ゴルフクラブを振りかざして…。 きっと自体はもっと複雑だし、フィルムのつなぎ方もいい加減だけど戦争の虚しさは伝わってきます。ちょっと変わった反戦映画だと思えば楽しめますよ、是非ご覧になってはいかがですか、お勧めします。 |