 | 新人作家のD.ベニオフの処女作に惚れこんだ俳優トビー・マグワイア(「スパイダーマン」や「シービスケット」等の)が、人種差別など過激なテーマをふりかざして作品のパワーは認められつつも、好き嫌いの多かったスパイク・リーを監督に迎えた映画です。鬼才・エドワード・ノートンを主役に迎え、脇にはバリー・ペッパーやフィリップ・シーモア・ホフマン、アンナ・パキンら僕の大好きなキャストにも興味を惹かれました。 ニューヨーク。かつて瀕死の状態から助けた犬と共に公園のベンチに佇む男モンティ・ブローガン(エドワード・ノートン)。ドラッグ・ディーラーだった彼は、何者かの密告で麻薬捜査局に逮捕され、保釈中の身だった。そして、25時間後には7年の服役のために収監される。その中で彼のような“イイ男”が受ける仕打ちは火を見るより明らかだった。彼は、馴染みの店で最後の夜を明かそうと2人の親友、高校教師のジェイコブ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と株式ブローカーのフランク(バリー・ペッパー)に声を掛ける。また、アパートでは恋人ナチュレル(ロザリオ・ドーソン)が待っていたが、モンティは彼女が密告者ではないかと疑っていた。やりきれない思いを抱えたまま、モンティのシャバでの最後の夜が始まろうとしていた・・・。 モンティが捕まってから収監されるまでの25時間を描いています、上映時間が130分と長めですが、そんなに長いとは思いませんでした。劇中には9.11テロで崩壊した貿易センタービルの跡地も登場し、モンティと親友たちとの揺れ動く心境や心の葛藤を象徴しているようんも思えます。 アンナ・パキンは相変わらず演技上手くて可愛らしいけど、エドワード・ノートンがやる気になって演技してくれています、「ミニミニ大作戦」の時はテンション低かったらしいですから。 ロザリオ・ドーソンやフィリップ・シーモア・ホフマン、バリー・ペッパー等共演陣の活躍も良かったですね。 ラストはスパイク・リーらしい終わり方じゃないなぁなんて思っていたら、やっぱり彼らしい締め方でした、きっと観ている僕等にも勝手に好きな終わり方を想像してくれって意味だと思うけど、僕はモンティの父の終わり方が好きかな。 彼の作品らしく、色々考えさせられる映画でした、お勧めします。 |