 | 原作は有名なドイツの文学家エーリッヒ・ケストナーで、1930年代に書き上げた童話小説を現代風にアレンジして映画化したものです。 「エーミールと探偵たち」などでお馴染みで、僕は彼の原作を映画化した「点子ちゃんとアントン」や「ふたりのロッテ」を観ています、どちらも面白かったです。 これまで何度も転校を繰り返してきた少年のヨナタンが、今回新たに転校してきたのは、少年合唱団で有名なライプチヒの寄宿制学校。そこで彼は、マルティン、ウリー、ゼバスティアン、マッツという個性豊かな仲間たちと知り合い、すっかり仲良くなる。彼ら寮生組は、自宅から学校に通う通学組の連中と何かと衝突するが、ベク先生はそんな彼らを心温かく見守り、規則ずくめの生活を送ることより、友情や正義を重んじることの大切さを優しく説く。ヨナタンたちは、クリスマスに上演する舞台劇の稽古に打ち込むが…。 原作を読んだ人や知っている人達にはあまり評価されていないようですが、僕はこの映画は素晴らしいと思いました。確かにラップで「飛ぶ教室」を演じられるのには、ちょっと無理かなとも思わされましたが。 色々な事件などが起こりますが、その都度皆で協力して立ち向かいます、「禁煙クラブ」というのもこの映画の大切なキーワードです。 勉強も大事だけど友情が大事といった作者の考えも伝わってきますし、出てくる皆の演技も素晴らしいです、とても丁寧に映画がつくられていると思いました。とくに主人公のライバルグループの一員でヨナタンのガールフレンド、モナ役のテレザ・ウィルスマイヤーがとてもキュートでした。僕にとっては「ハリー・ポッター・シリーズ」よりも面白かったです、観終わった後の爽快感も格別でした。是非お勧めします、ご覧になってみてください。 |