 | 今年の映画界も楽しかったです、アメリカでは一年間の映画の観客動員数が過去最高だったそうです。しかし日本の映画はどうだったんですかね、テレビ視聴率はイマイチでした。皆さん映画は楽しいので沢山観ましょう。 まずは第5位から。 5位は「オン★ザ★ライン 君をさがして」かな。”かな”というのは5位の候補が沢山あったからです。他にも「ニモ」や「アバウト・ア・ボーイ」「シベールの日曜日」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「アイリス」「マイ・ビューティフル・ジョー」に「座頭市」、「トリプルX」に「戦場のピアニスト」に「スコルピオンの恋まじない」。「シービスケット」に「ヘヴン」など、いい映画は沢山ありましたが、”褐色のエマニュエル・ベアール”ことエリザベス・シューキーの可愛らしさで5位にしました。 因みにエリザベス・シューキーは、お勧めにも書いた「ニュー・ガイ」や「チアーズ!」のエリザ・ドゥシュクらとともに「クライモリ」というホラー映画にも出ました。なかなか面白そうなのでDVDが出たら買いたいと思います、心臓の弱い人は観ない方がよさそうです。 第4位は「猟奇的な彼女」です。 この作品も友達から勧められたモノでした、題名の”猟奇的”というのが嫌で(韓国ではクール・カッコイイという意味で使われているそうです)したが、「題名だけだから観てごらん」と言われて観た映画でした。結果は見事にはまってしまい大好きになりました、こういうラブ・ストーリーはちょっとなかなか見当たらないんじゃないかな。 キョヌと「彼女」の恋愛を描いているわけですが、「彼女」は最後まで「彼女」で通ってしまえるところがいいです、キョヌも少し気が弱いけど「彼女」に押されっ放しからいつの間にか「彼女」を優しく包み込んであげているように見えるところも素晴らしい。情けなくて気弱な男に見えたキョヌが、段々包容力のある逞しいヤツに変わってくるのもいいですね。 最後も微笑ましいハッピーエンドでした、一見強引に見えるラスト・シーンも、ストーリーの最初の方から何回も布石を打ってありましたからね。 名前なんかどーでもいいと思わせてくれた映画でした、とても素敵な映画でした、センスの良さが光る作品でした。 第3位は「スクール・オブ・ロック」です。 まず主演のジャック・ブラックがいいです、彼が主役じゃなくても十分面白い作品になったと思いますが、ジャック・ブラックの魅力爆発の映画です。 30を過ぎても定職に就かずにバンドでの成功を夢見る男デューイ(ジャック・ブラック)、自分が作ったバンドから追い出され親友ネッドからは居候しているお金を払ってくれとうったえられる。困った彼はネッドになりすまし、名門小学校の代用教師に。そこで彼は小学生たちと組んでバンドを作り、バンドコンテストの優勝をもくろむが・・・。 本当にジャック演じるデューイは情け無いですが、頼もしい生徒たちにも恵まれて見事に”先生?”になっていく、その過程とラストがたまらなくいいです。 僕は特に”ジャック・ブラック”大好き人間なのでこの映画にはまりましたが、彼のことをそんなに好きじゃない人にもこの作品はお勧めします、今最もハリウッドでホットな人かもしれません。年末に1位と2位の映画が飛び込んでこなければ、2004年のナンバー1でした。 第2位は「ショーン・オブ・ザ・デッド」です。 これは年末(12月の22日に発売で23日に観ました)に飛び込んできた映画でした、名作「ZOMBI:DAWN OF THE DEAD 」の正統派?バロディです、ショーンとドーンをかけた訳ですね。 この映画を何位にするかで悩みました、はじめに発表した時は4位だったのですが2位にするか3位にするか、非常に悩みました。 ジャック・ブラックをとるか「ゾンビ・コメディ」をとるか、最終的には何度観ても飽きない(既に7回ほど観ています)映画だということで、この映画を2位に決めました、「スクール・オブ・ロック」と同率の2位でもよかったくらいです。 この映画出来が素晴らしくて凄く面白いのに何故か日本では未公開、こういえ映画って年に何本かは必ずあるのですが、ここまで楽しくて面白い映画を未公開にするなんて・・・。日本の配給会社はバカばっかりですね、「ゾンビ」の本家アメリカでも「ゾンビ」のリメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」に比べてもう一息だったとか。アメリカ人もセンスありませんな、リメイク版より数倍面白かったです、「ラブ・アクチュアリー」のビリーでお馴染みのビル・ナイも結構重要な役で出ているしジョン役のマーティン・フリーマンも出ています。 凄く丁寧につくってあるんですよね、流石イギリス映画!って感じがしました。正当なリメイク版を名乗る「ドーン・オブ・ザ・デッド 」よりも、こちらが正当なリメイクのような気がしました、ホラーとコメディのバランスがいいです。このバランスや終わり方に難くせをつける人がいますが、僕には丁度よく思えました。4位から2位に這い上がった作品です、這いずるゾンビだけでなくこの作品「ショーン・オブ・ザ・デッド」も是非ご覧下さい。 そして栄えある1位は、年末の12月の半ばに飛び込んできたこの愛すべき作品、「ラブ・アクチュアリー」です。2位以下が変動する中、この作品はドーンと1位を守っていました。 これは友達に勧められて観たのですが、おそらく今は僕の方がはまってしまっているでしょうね。ここ何年かでも僕にとって最高の1本でした、2000年に入ってからのベスト作品だと思います。 クリスマス前に起こるいくつかの愛に満ちた優しい物語を、一つ一つ丁寧に紡いでいく群像劇です。説明はこのコーナーやお勧めのコーナーにもしてありますので(かなり長く)ここでは詳しい説明はいたしませんが、ここまで見事にはまってしまった映画も珍しいです。 丁度クリスマス・シーズンに手に入れたということもあるでしょうが、年末にはピッタリの映画でしたね、13年連続で独りぼっちのクリスマスを過ごした僕にをとても元気にしてくれた作品でした。 ナタリー役のマルティン・マカッチョンに恋してしまったこともあると思います、「モニカ・ルインスキーがデブ」とか「おヒュー様があんなブスにのぼせ上がるわけがない」とか、常軌を逸しているとしか思えないレビューもありました。彼女はルインスキーでもなければデブでもありません、フクヨカで見ているだけで幸せな気分になれる女性です、ヒュー・グラントの英国首相もなかなか面白いです。 僕は「ブリジット・ジョーンズの日記」はあまり好きではありませんが、その映画でヒュー・グラントよりも存在感を発揮していたコリン・ファースとルシア・モリスの言葉の壁を越えた愛も感動しました。親友ピーターの妻のキーラ・ナイトレイに恋したアンドリュー・リンカーンの行動とセリフ、ローラ・リニーの家族愛やビル・ナイの友愛など登場する全ての人達の愛が素晴らしい。 この映画は購入1ヶ月に10回以上(2005年になってもう4回)観ましたが、何回観ても一向に飽きさせないのが素晴らしいです。 この愛に溢れた映画が、栄えある2004年度初見のナンバー1映画でした。 2004年は、改めて丁寧なつくりのイギリス映画の魅力を思い知らされた一年でした、2005年は「ラブ・アクチュアリー」を脅かすような映画が現れるかな? 以上2004年の映画ベスト5でした。
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