説明 |
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韓国で500万人の観客を動員する大ヒットを記録。“チェイサー(追跡者)”という題は連続殺人鬼を追う主人公を意味するが、そんな主人公は元刑事なのに風俗店のデリヘルを経営するという複雑な人物像(佳作「美しき野獣」などの実力派キム・ユンソクが好演)。犯人同様モラルに欠けた人物だが、彼が追う連続殺人鬼はさらにモラルに欠け……。常識=モラルが意味をなさない彼岸で、登場人物たちがおりなす丁々発止の追跡戦から一瞬たりとも目が離せない緊張感満点の傑作。何と本作でデビューしたナ・ホンジン監督の才能に見惚れるしかない。 ソウルでデリヘル店を経営している元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)は、店で働く女の子たちが相次いで失踪したことに疑問を覚える。ある夜、失踪した女の子たちが最後に会ったのがいずれも同じ客であると気づくが、その夜もその客はジュンホの店で働くシングルマザー、ミジン(ソ・ヨンヒ)を自宅に出張させていた。心配したジュンホはミジンのゆくえを追ううち、不審な男性ヨンミン(ハ・ジョンウ)を捕まえて警察に突き出すが、ヨンミンは既に大勢の女性を殺したと自供して……!? デビュー作にして韓国の映画賞を席巻しすぐさまハリウッドでのリメイクも決定した、驚異の新人ナ・ホンジン監督による衝撃のクライム・サスペンスでした、風俗店を経営する元刑事と連続猟奇殺人犯との緊迫の攻防を、巧妙な脚本とパワフルかつスピーディな演出でスリリングに描き出していました。 デリヘルを経営している元刑事のキム・ユンソク演じるジュンホは、店の女の子たちが相次いで失踪する事態に見舞われやがて最後に会ったと思われる客の電話番号が同じ事に気づく。 その番号は直前に送り出したデリヘル嬢ソ・ヨンヒ演じるミジンの客とも一致していた、ミジンとの連絡が取れなくなり心配したジュンホはミジンの行方を追い通りで不審な男ハ・ジョンウ演じるヨンミンと遭遇し男が問題の電話番号の持ち主であることを突き止めたジュンホ。格闘の末にヨンミンを捕縛し2人はそのまま駆けつけた警官に連行されていくのだが・・・。 連続猟奇殺人犯が韓国ソウルの町を恐怖に引きずり込むというお話しでカンヌ映画祭でも話題になりました、米国でもレオ様の主演でリメイクも決まったという韓国生まれの傑作ハードサスペンスでした、それにしてもこの手の映画を作らせたら韓国はもう超一流の仲間入りですね、日本原作の映画化作品やリメイク作品もありますがこういった傑作は『ディパーテッド』など韓国産が多いですね。 オープニングからまるでホラー映画のような雰囲気を醸し出していましたが、元刑事で今はデリヘル嬢の斡旋業を営んでいるキム・ユンソク演じるジュンホは最近自分のデリヘル嬢2人が姿を消したことに怒っていました、女たちが金を奪って逃げ出たと考えて捜索を開始しまするんですが韓国は恥じらいの国といったイメージが強かったけど日本や欧米とあまり変わらないんですね、ミジンを派遣したあとにミジンも行方不明になったことを知り彼女が向ったマンウォン町に急ぎます。 映画の冒頭からすさまじい追いかけがあるんですが、『映画の中では50メートルぐらいに見えるけど、実際は2キロは軽く走ってる』と監督が言ってました、迫力ありましたし逃げるヨンミンも必死で追いかけるジュンホも同じでもう観る方はスクリーンに釘づけ、検事が証拠が無いのに申請しても受けつけられないと言いヨンミンは釈放されてしまい、ジュンホはミジンの幼い娘と弟で捕えミジンを助けることが出来るのでしょうか。 2004年に実際にあった事件をモデルにしたそうですがこの映画、スピーディーな展開と意表をつくストーリーが見事でした、犯人役を演じているハ・ジョンウの気持ち悪さや不気味加減も良かったですがキム・ユンソク演じるジュンホの頑張りも良かった、お勧めします。 |