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「ホルテンさんのはじめての冒険 」をお勧めします。

「ホルテンさんのはじめての冒険 」をお勧めします。

説明
勤続40年のまじめな鉄道運転士ホルテンさんが、めでたく定年退職を迎える最後の日に限って人生初めての遅刻をしてしまったから、さあ大変! ええい、この際ままよとばかり、その後、ささやかな脱線の旅を楽しむことにした彼が遭遇する不思議な人々と出来事の数々を、「卵の番人」「キッチン・ストーリー」等で日本でもファンの多いノルウェーの人気監督ベント・ハーメルが、愛情と優しさをこめてユーモラスに描写。誰もが思わず主人公の背中をそっと後押しして応援したくなる、愛すべきハートウォーミング・コメディだ。ギタ・ナービュにビョルン・フローバルグ、エスペン・ションバルグ共演。


 勤続40年に及ぶノルウェー鉄道のまじめな運転士として、毎日規則正しい生活を送ってきたホルテン(ボード・オーヴェ)さん。ところが、思いがけない不運が積み重なり、いよいよ定年退職を迎える最後の日、彼は人生で初めての遅刻をして自分が運転すべき列車に乗り遅れてしまう。呆然と列車を見送った後、ようやく気を取り直したホルテンさんは、これをいい機会にと、今は老人ホームに入所している自分の母親ヴェラを見舞いに訪ねることにするのだが…。



「キッチン・ストーリー」のベント・ハーメル監督が母国ノルウェーを舞台に贈るハートウォーミング・コメディでした、勤続40年の生真面目運転士の主人公が定年退職当日に人生初めての遅刻をしてしまったことから、次々と予期せぬ出来事に巻き込まれていくさまをゆったりしたテンポでユーモラスに綴ります。

オスロのアパートで小鳥と一緒につましく暮らすボード・オーヴェ演じるホルテンさんはノルウェー鉄道の真面目な運転士、40年間変わらぬ規則正しい毎日を送っていたホルテンさんもついに67歳の定年を迎えることに。
が退職前夜同僚が開いてくれた送別会に出てほんの少し1日のリズムが狂ったばかりに不運が重なり、翌朝人生初の遅刻をしてしまい担当の列車に乗り遅れてすっかり行動に変調を来してしまったホルテンさん、以来これまでの人生では無縁だった出来事や風変わりな人々と次々と遭遇するハメになり・・・。

北欧それもノルウェーの映画というのも珍しいですよね、監督が旅番組にヒントを得てつくった作品だそうで、思っていたよりもずっと普通の映画でしたが凄く不思議・奇妙な世界と言うよりは、ちょっと面白い・少し変わった世界という感じの作品でした。

少ない当時時間ながら犬のモリー君はカンヌ国際映画祭でパルム・ドッグ賞と審査員特別賞をW受賞したそうです、確かに“パルム・ドッグ賞”なんて聞いたこと無かったですがこのモリー君のために出来たんですかね?確かに良いところで鳴いたりしていましたし印象的な雰囲気が出ていました。

引退前に栄誉ある“シルバー機関車賞”を受賞したホルテンさんでしたが、最後の勤務の前の晩に仲間たちのお祝いの飲み会に出かけたばかりに、見知らぬ少年ノールダール君の部屋で過ごすハメになりそれで遅刻してしまったことから全ての歯車が狂い始めます、訪ねた友のせいで捕まったり長年頼まれても売らなかったヨットを売ったりパイプを買い替えたり。

さっき言ったモリー君もエスペン・ションバルグ演じるトリグヴェ・シッセネールという、街で出会った酔っ払いのおじさんが飼っている犬でこのシッセネールのムチャな計画に付き会わされた挙げ句、ホルテンさんが引き取って飼う羽目になりますがこのシッセネールという小父さんもホルテンさんを振り回します。

ラストに見せるホルテンさんの小さいけれど大きな勇気と、スヴェアさんとモリー君と3人のラストが爽やかでした、大きな笑いどころや凄い問題があるわけではありませんでしたが、お勧めします。