説明 |
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アカデミー賞脚本賞ノミネートをはじめ、数々の映画賞で高い評価を受けた注目作。心優しいが内気で恋人もいない青年が、ある日リアルドールを恋人だと言い始め……。青年を心の病気と思った周囲の人たちが、当惑しながらも話を合わせるうち、いつしか人形を通じて優しい気持ちに目覚めていく。成人向けのリアルドールを恋人扱いする、という題材からは想像つかないハートウォーミングなタッチが秀逸だ。「きみに読む物語」のライアン・ゴズリングが主人公を好演するほか、義理の姉に扮した「ピンクパンサー」のエミリー・モーティマーも光る。パトリシア・クラークソンにケリ・ガーナー、ポール・シュナイダーらの共演。 雪深い田舎町に暮らすラース(ライアン・ゴズリング)は、生真面目だが女性とまともに話すこともできない内気な青年だった。兄夫婦はそんな弟のことを心配していたが、あるときラースが紹介したい女性がいるとやってくる。ようやく恋人ができたのかと安心する兄夫婦だったが、彼が連れてきた女性・ビアンカは、なんと等身大のリアルドール。医師から当面話を合わせろと助言を受けた兄夫婦は、町の人々にも協力を仰ぎ、ビアンカを人間として扱うのだが……。 小さな田舎町を舞台に等身大のリアルドールを本物の彼女と思い込んでしまった青年と、当惑しながらも優しい眼差しを向ける周囲の人々とのほほえましい交流を、切なくも温かに綴るオリジナリティ溢れるハートフル・コメディでした。 雪に覆われた小さな田舎町。町の人たちからMr.サンシャインと呼ばれ慕われている心優しい青年ライアン・ゴズリング演じるラース、しかし純粋すぎるがゆえに極端にシャイで女の子とまともに話すことも出来ない。 そんなラースを心配していた兄ガスと兄嫁のエミリー・モーティマー演じるカリンのもとに、ラースが彼女を紹介しに来たがその彼女とはインターネットで購入した等身大のリアルドール“ビアンカ”だった。 困惑する兄のガスとカリンは医師に相談し当面ラースの妄想に話を合わせるようにとの助言をもらう、そこで町の人たちにも協力を仰ぎみんなでビアンカを生身の女性として扱うことにするのだが・・・。 主演のライアン・ゴズリングがその演技を絶賛されてアカデミー賞にもノミネートされた、一風変わった可愛いらしいお伽話のような不思議なラブ・ストーリーでした、ライアン・ゴズリングと共演した“リアル・ドール”のビアンカも話題となりましたがこのビアンカはメーカーの特注品で、撮影の間中ライアンと一緒の部屋で過ごして撮影後はライアンが持って帰ったそうです。 こういった“リアル・ドール”みたいに人形など命のない女性を恋人に仕立てあげ、2人の関係を面白おかしく描いた作品はこれまでにも結構ありましたが思っていたよりもずっと良い作品で、ライアン・ゴズリングがオスカーの主演男優賞にノミネートされていましたが作品自体も面白くて、ライアン・ゴズリング1人が頑張って良かった作品だと思っていましたが映画自体も優しくて面白かったです。 映画が進むにつれてラースがビアンカを人間視していた理由も明らかになってきますが、周りの人たちの優しさや職場のテディベア好きのケリ・ガーナー演じるマーゴという優しい女の子との触れ合いもラースを次第に変えていきます、そんな時にビアンカが病気で危篤状態になり周りの人々も心配しますがラースはある“決断”をします、実は変わったのはラースだけではなくて村の皆全員だったことがわかります。 夫の弟ラースを色々と暖かく見守り気を配る兄嫁のエミリー・モーティマー演じるカリンの存在が素敵でした、勿論演技も素晴らしかったですがたたずまいも素晴らしかったですし義理の姉の優しい眼差しが良かったです、兄のガスや医師のバーマン先生を演じたパトリシア・クラークソンにマーゴを演じたケリ・ガーナーも良かったです、ラースがマーゴのテディベアに心臓マッサージなどをするシーンは最高でした。 きわどくなりがちなお話しをさらっとおくり、見終わった後も爽やかな気持ちにさせてくれる良作でした、お勧めします。 |