 | 全米で1965年から計5シーズン放送されたTVドラマ「それ行けスマート」を映画化。時代の違いを反映させながらも原典の大枠は残し、なおかつ映画版にふさわしいスケールアップを施しており、アクション満載、ギャグもたっぷりという痛快エンタテインメントに仕上がった。大ボケを連射するカレル、セクシーなイメチェンを見せたハサウェイなど、キャストもユーモラスに競演。同時期、本作の脇役コンビ(演じる1人は話題の日本人俳優マシ・オカ)を主人公に格上げしたスピンオフ「ブルース&ロイドのボクらもゲットスマート」も作られた。
米国のスパイ機関《コントロール》の本部が国際犯罪組織《カオス》に襲われ、《コントロール》の全エージェントのデータが奪われてしまう。そこで一応優秀だが、現在の分析官の仕事が適任すぎて、悲願だったエージェントに転属できずにいた無名職員、スマート(スティーヴ・カレル)が大抜擢され、《カオス》を追う任務へ。86という暗号で呼ばれるようになったスマートは美人で有能な99(アン・ハサウェイ)とコンビを組むが、99は現場の経験が少ないスマートを信用せず……。
1960年代に人気を博したアメリカのTVシリーズ「それ行けスマート」を、装いも新たに劇場版としてリメイクしたアクション・コメディで、諜報機関の分析官から念願のエージェントへ抜擢されたおとぼけスパイがいざ犯罪一味へ立ち向かう物語でした。
アメリカの極秘諜報機関“コントロール”に所属する敏腕分析官マックスウェル・スマート、彼は40種類もの言語を自在に操る優秀な分析能力を持っていましたが憧れのエージェントへの昇格を見送られていた。 ある日コントロールの本部が世界征服を企む国際犯罪組織“カオス”の襲撃に遭い、全エージェントの顔と身元が割れてしまう事態になり顔が知られていないスマートがエージェントに昇格、エージェント“86”となったスマートとコンビを組むのは整形手術によって新しい顔を手に入れたアン・ハサウェイ演じる美人エージェント99、2人はカオスの陰謀を阻止するためさっそく極秘任務に就くのでしたが・・・。
“フラットパック”の1人で『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル主演でヒロインにアン・ハサウェイを迎え、批評家やテレビドラマ「それ行けスマート・ファン」たちの不満も乗り越えてヒットしたのがこの『ゲット・スマート』です、ザ・ロックも本名のドウェイン・ジョンソン名で出ていましたし日本人で『HEROS』でスターの仲間入りしたマシ・オカ、アラン・アーキンやテレンス・スタンプにジェームズ・カーンなど骨っぽい連中も出ていました。
ドタバタのスパイ・コメディということで『ジョニー・イングリッシュ』や『オースティン・パワーズ』を想像していました、確かにギャグやコメディの要素も沢山ありましたが意外と真面目というかシッカリとしたスパイ・アクションで、なかなか面白くて007ほどの緊迫感は無かったですがラスト付近のアクションとストーリー展開はワクワクしましたね。
スティーヴ・カレル演じるマックスはエージェントに憧れ昇進を夢見ていましたが、優秀な分析官でアラン・アーキン演じるチーフに止められたというのも何か面白かったですし、ドウェイン・ジョンソン演じる優秀なエージェント23がマックス思いというかいいヤツで笑えますが色々あり、キレイなアン・ハサウェイ演じるエージェント“99”も最近整形したという設定でチャーミング。
“カオス”の奴らに本部を襲われたエージェントたちはチーフから『マックスと最近整形した”99”は面が割れてないから、組んでカオスの狙いを打ち砕け』と、マックスと“99”は組むことになりますが次第に任命を重ねて親しくなります、しかしマックスが報告した核弾頭はパン工場で何故かマックスは二重スパイとして捕まってしまい“99”が整形の原因となった昔の男が“23”だと分かります、ダーリブの情報でLAが攻撃の標的だと分かったマックスは果たして“カオス”のLA攻撃を防げるのでしょうか?
マシ・オカ演じるブルースとロイドのおバカな開発チームもなかなか笑えましたし、大統領役のジェームズ・カーンも良かったです、お勧めします。
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