 | ラテン系実力派スターのB・デル・トロがアカデミー助演男優賞に輝いた、「トラフィック」の鬼才ソダーバーグ監督(「オーシャンズ」シリーズ)と再び手を組んだ「チェ」2部作の前編(但し国によっては1本の映画として公開)。身も心もチェ・ゲバラになりきってみせたデル・トロは、08年5月開催の第61回カンヌ国際映画祭でみごと男優賞に輝いた。ありがちな英雄伝と異なり、自然体のまま、あくまで自身の理想を追い求め続けたチェ・ゲバラという人物をデル・トロは魅力たっぷりに好演した。物語は後編「チェ 39歳 別れの手紙」に続く。
1955年、メキシコ。アルゼンチン人の青年医エルネスト・チェ・ゲバラはラテンアメリカの貧しい人々を救いたいという志を持ち、独裁政権に牛耳られた祖国キューバでの革命をめざすカストロと出会い、彼と意気投合する。翌年、28歳になったゲバラはカストロをリーダーとする反乱軍の一員としてキューバに上陸。政府軍の反撃を受けながらもゲバラはその誠実な人柄と行動力をもって反乱軍の部隊を率い、仲間たちに信頼されていく……。
「トラフィック」のスティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロが再びタッグを組み、伝説の革命家エルネスト・“チェ”・ゲバラの人物像とその半生に迫る伝記ドラマ2部作の前編です、本作ではゲバラがフィデル・カストロと出会いキューバ革命闘士として躍進するまでを描いていました。また入念な役作りのもとゲバラを熱演したベニチオ・デル・トロは、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しました。
1955年メキシコ。アルゼンチン人の青年医師ベニチオ・デル・トロ演じるエルネスト・ゲバラ、南米大陸の旅を続ける彼は自らも喘息を抱えながらもラテン・アメリカの貧しい人々を救いたいという志が芽生えていた。 そんなゲバラはある日独裁政権に牛耳られた祖国キューバで平等社会の実現を目指す、反体制派のデミアン・ビチル演じるフィデル・カストロと出会い意気投合し政府軍に無謀とも思えるゲリラ戦を仕掛けようという彼らの作戦への参加を決意するゲバラだったが・・・。
『チェ・ゲバラ』の事は以前から多少は知っていましたが彼はアルゼンチンの医者だったんですよね、オスカーの歌曲賞も獲得した傑作ロード・ムービー『モーターサイクル・ダイアリーズ』でも、ガエル・ガルシア・ベルナルが若きチェ・エルネスト・ゲバラを爽やかかつ見事に演じていましたが、このソダーバーグ監督が描いてデルトロがゲバラに扮した二部作の第1弾はゲバラのキューバでの革命運動の始まりを描いていました。
チェ・エルネスト・ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロはソダーバーグ監督と来日した際、おすぎ師匠がインタビューしたらしいんですがこの映画は2部作となっていて「28歳の革命」がパート1、「39歳 別れの手紙」がパート2でパート1と2とどっちが好きか訊くと(おすぎ師匠はソダーバーグ監督らしい構成のパート1の方が好きとか)、デル・トロはパート1の方がゲバラの性格や人柄が良く分かって好きらしいです、僕もこの1の方が好きでしたかね。
あの1964年のニューヨークでの国連総会の演説は格好良かったです、そこからカストロと出会いメキシコから82人の兵士とグラマン号に乗ってキューバに入り、2万人の政府軍と戦う様へと展開していくつくりになっていますが流石ソダーバーグ監督と思わせてくれました。
そしてサンタクララを占領しハバナに向って前進という具合に革命成功へという希望に充ちた人生の前半、喘息を患いながら兵士を指揮していく姿などとにかく自然体の演技のベニチオ・デル・トロ演じる、ゲバラの格好良さに惚れ惚れしますがきっと本当のゲバラもこのように誇り高い男だったのでしょう。
カタリーナ・サンディノ・モレノがアレイダという革命の同士を熱演していました、しかしやっぱりこの映画はゲバラを演じたベニチオ・デル・トロの格好良さにつきます、お勧めします。
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