>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 」をお勧めします。

「ヘルボーイ 」の1作目より、10倍面白かったです。

説明
真っ赤な巨体に折れた角、謎の力を秘めた右手を持つ地獄生まれの異形のヒーロー《ヘルボーイ》。米ダークホース・コミックスの人気作品を、「パンズ・ラビリンス」のG・デル・トロ監督が映画化したファンタジーアクション第2弾。ヘルボーイの数奇な出生の秘密と運命を描いた前作から一転、今回はレギュラーキャラクターの説明は抜きでテンポ良くストーリーが進む。VFXを駆使したアクション場面はもちろん、ヘルボーイと仲間たちのコミカルな掛け合いも見どころだ。R・パールマンが当たり役となったヘルボーイを前作に続いて熱演。


 太古、人間と妖精エルフ族の戦争が起き、エルフは不滅の鋼鉄兵士軍団《ゴールデン・アーミー》を作り出した。だが、その強大すぎる力を恐れたエルフ王は人類と休戦協定を結び、アーミーを地下深くに封印した。そして現代、人類から地上を取り戻そうとするエルフの王子ヌアダがアーミーの復活を企てる。やがて、その計画を知ったヘルボーイら超常現象調査防衛局(BPRD)のエージェントたちは、野望を阻止せんと奔走するが……。


地獄生まれの心優しき異形のヒーロー“ヘルボーイ”が活躍するアメコミ原作ファンタジー・アクションの続編です、今回は人類の暴走に耐えかね伝説の最強軍団“ゴールデン・アーミー”を甦らせて、人類滅亡を企むエルフ族の王子に立ち向かうヘルボーイとその仲間たちの運命を、ユーモアを織り交ぜつつスケールアップしたアクションと多彩なクリーチャー満載で描いていました。

エルフ族と人類は昔から闘いを繰り広げていたがエルフの王は最強の鋼鉄兵団“ゴールデン・アーミー”を生み出す、しかしあまりの戦闘力に心を痛めた王はそれを封印し人間と休戦協定を結び、以来ゴールデン・アーミー復活の魔力を持つ王冠は3つに分けたられた。
ロン・パールマン演じるヘルボーイ・レッドは同僚であり恋人でもあるセルマ・ブレア演じるリズとの関係に頭を悩ませるが、古美術オークション会場で事件が発生しさっそくヘルボーイは相棒のエイブやリズと共に現場に急行する、そこにいた凶暴なトゥース・フェアリーの群れを何とか退治。
一行は事件の手がかりを求めて妖精や魔物たちが跋扈するニューヨークの地下世界“トロール市場”に潜入、やがてエルフのヌアダ王子がゴールデン・アーミーの復活を目論んでいることを知り、人類を守るためその恐るべき計画の阻止に立ち上がるのだったが・・・。

あのロン・パールマン主演でオタクの希望の星セルマ・ブレア共演の『ヘルボーイ』がパワー・アップして帰ってきました、その名も『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』で人間たちを守る異形のヒーローが、人類壊滅を企てるエルフの王子ヌアダ王子やトゥース・フェアリーと激突します、僕には『ヘルボーイ』の1も好きでしたが1よりもずっと楽しかった気がしました。

あの『パンズ・ラビリンス』で幾つものオスカーをかっさらって行ったギレルモ・デルトロが、前作に続き今作もメガホンを撮り陰影を強調した画風とダークなテイスト満載で、見事な“ダークファンタジー”の傑作を造り出していました、今回も様々なクリーチャーが沢山登場して見ている僕たちを楽しませてくれていました。

とくに“ヘルボーイ”レッドや“フィッシュスティック”エイブの造型や性格付けが最高でした、“火の女神”リズだけあのような美しい姿にしたことや“ヘルボーイ”の新しいお目付役に赴任してきた“ヨハン・クラウス”の存在、そしてヌアダ王子が妹の王女ヌアラ姫には優しいところや人間との“休戦協定”を破り、父王を殺し紋章の持ち主の妹のヌアラ王女を執拗に追いかけます。

3年前に公開された「ヘルボーイ」はマイク・ミニョーラの原作コミックをギレルモ・デル・トロが映画化しましたが、今回はギレルモが「パンズ・ラビリンス」を撮影中にミニョーラとストーリーを練りあげた映画用のオリジナル・ストーリーだとか、今回は化け物のマーケット(ニューヨークのど真ん中)にヘルボーイたちが侵入するという、もうファンなら涙を流すに違いないシーンが用意されています。

40近いクリーチャーのデザインをギレルモ自身がやったと自慢していたそうですが、トロール市場など「スター・ウォーズ 」のバー・ラウンジでのクリーチャーたちへのオーマージュのような場面が楽しかったです、とにかく楽しい作品群で一作目を超えていましたね、ヘルボーイとエイブが『涙色の微笑』を合唱するシーンなどは最高でした。

トロール市場など「あのシーンには同じクリーチャーが沢山出ていたけれど、うちのにはどれひとつとっても同じものはいない」と言っていたとか(おすぎ師匠談)、『アヌン・ウン・ラーマ』の名前とその名が持つ意味や『死に神』の存在も面白かったです、お勧めします。