>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「ファニーゲーム U.S.A.」をお勧めします。

「ファニーゲーム U.S.A.」をお勧めします。

画像:funnygames0.jpg説明
カンヌ国際映画祭で「ピアニスト」がグランプリに、「ザ・ホワイト・リボン(原題)」がパルムドールに輝いたハネケ監督が、1997年の自作「ファニーゲーム」を米国(U.S.A.)に舞台を移してセルフ・リメイク。“史上最も不快な映画”という声もあったオリジナル版だが、監督が“暴力そのものに対する不快感”を描いた結果だろう。そんな確固たる意志に支えられてか、多くのカットの構図がオリジナル版と同じなど、大きな変更点のないリメイクとなったが、オリジナル版を知らない観客への衝撃度は相当なはず。豪華キャストも熱演した。


夏のバカンスを湖の畔にある別荘で過ごそうとやって来た夫ジョージと妻アン、幼い1人息子ジョージーという3人家族。アンが夕食の準備に取りかかった頃、隣家に滞在しているという気のよさそうな青年2人、ポールとピーターがジョージたちの別荘に現れ、卵を分けてほしいと頼んでくる。だがポールとピーターはジョージに暴力を振るって自由を奪うと、アンやジョージーに抵抗しないよう脅し、さらに一家を皆殺しにすると告げ……。



平和な家族を突然襲う不条理な暴力を挑発的に描いた「ファニーゲーム 」、鬼才ミヒャエル・ハネケ監督による衝撃の問題作を自らリメイクし、主演にナオミ・ワッツやティム・ロスにマイケル・ピットを迎えてハリウッドでリメイクしました。

ファーバー一家は夫ティム・ロス演じるジョージと妻ナオミ・ワッツ演じるアンと一人息子の3人家族、穏やかな夏の日に彼らは家族水入らずでバカンスを過ごすため湖の別荘へ。
アンが夕食の準備に取り掛かったところ気の良さそうな青年が玄関先に現われる、隣の者だという彼は卵を分けて欲しいと申し出てアンはためらいもなくドアを開け青年に卵を分け与えようとするが・・・。

「隠された記憶」「ファニーゲーム 」の鬼才ミヒャエル・ハネケ監督が、自身の問題作「ファニーゲーム」を米国でリメイクした衝撃のサスペンスでした、主演にナオミ・ワッツを据えてバカンスを過ごす夫妻と幼い息子が、若き訪問者2人によって恐怖の奈落へ突き落とされる恐怖を描いています。

今年のカンヌのパルムドールを『ザ・ホワイトリボン』で受賞したハネケ監督は、この作品で安易に暴力的な描写を多用するハリウッド映画へのアンチテーゼを表したかったとか、確かに家族を恐怖のゲームに陥れる2人組の青年の直線的な暴力表現は押さえられて、恐怖のゲームに巻き込まれる家族の暴力シーンはそのまま描かれてました。

『イースタン・プロミス』の時も褒めたけどナオミ・ワッツは本当に綺麗だし諦めてオーストラリアに帰らなくって良かったです、ティム・ロスもいつもは『おかしい』方の役ですがこうした普通の人役も良かった、マイケル・ピットやブラディ・コーベットのぶっ飛びブリも良かったですね、特にマイケル・ピットの表情や『普通っポさ』がとりわけ素晴らしかったです。

当たり前のような不気味で怖ろしいゲームを進める2人組も恐ろしいですが、この2人を見ているとある大国の影が見えてきて怖ろしくなりました、淡々と進んで行くストーリーもインパクトありましたし賛否両論生んだみたいですがハネケ監督は恐ろしいストーリーを淡々と見せるのが上手いですね。

このリメイク版は登場人物以外ほぼオリジナルと変わらない作品でしたが面白かったです、どちらの『ファニー・ゲーム』を見ても不愉快な想い満点です、お勧めします。