 | テリー・ギリアムは凄い監督だと思います、もともとはモンティ・パイソンの出身で、かなり異色の監督さんと言えるでしょう。 「未来世紀ブラジル」や「12モンキーズ」で皆さんにはお馴染みでしょう、僕は「フィッシャー・キング」や「バンデッドQ」が好きです。その彼が10年もの間温めてきた「ラ・マンチャ(ドン・キホーテ)」の映画化が、遂に実現する事に。 莫大な制作費を集め、ジョニー・デップにヴァネッサ・パラディという豪華カップル(実生活でもカップルで二人の子供あり)に名優ジャン・ロシュフォール(「髪結いの亭主」が有名かな)のキャスティングに成功し、意気揚々と撮影を開始したギリアム。 だがロケ地の度重なる悪天候や主演のジャンの急病(ギリアムはジャンの主役をいたく気に入っていたので大そう落胆していました)など、次々と悪夢のようなトラブルが彼やスタッフを襲うことに。やむなく頓挫することとなったこの映画作品の、企画の顛末をスリリングかつコミカルに追った異色のドキュメンタリーです。 よくもまあこれだけのトラブルが続くなと、思わず笑ってしまいます。それでも中々諦めないギリアムは頑張りますが、なんとか頑張り続けようとするんですが・・・。 彼には悪いですが、こういったメイキング的な作品としては出色の出来です、ホントに面白いです。 僕は一緒に「12モンキーズ」のメイキングも観ましたが、やはり彼は天才だと思いました。感覚で生きる人のようで、どんどん案が浮かんでくるとそれをしないと止まらない人なんですね。皆さんも「12モンキーズ」のメイキングを観られる機会がありましたら、是非それも一緒にご覧下さい。 映画やメイキングの中で、彼の失敗作の代表として「バロン」が繰り返し出て来ます。「バロン」を好きな僕はどうすれば? |