 | 少女漫画界の最高峰の大島弓子が、飼い猫との愛しい日々を綴った自伝的同名エッセイ漫画を、過去にも彼女の漫画の映画化を手がけてその熱狂的ファンを自認する犬童一心監督が独自の新感覚で映画化した作品が「グーグーだって猫である」でした。 小泉今日子が扮するヒロインと愛猫グーグーとの蜜月関係を軸に、周囲の人間模様や吉祥寺周辺の日常風景も随所に織り込みながら、その心地よい世界を飄々と描写していました。我々観客もいつの間にかふと肩の力が抜けて心が癒される、愛すべき魅力作に仕上がっていたかな、上野樹里や加瀬亮ほか豪華多彩な共演陣に加えて細野晴臣の音楽も要チェックです。
吉祥寺に住む、売れっ子漫画家の麻子(小泉今日子)。ナオミ(上野樹里)ら多くのアシスタントを抱え、仕事で多忙な毎日を送る麻子だったが、ある日、愛猫のサバが死んでしまい、その悲しみから漫画が描けなくなってしまう。その後、愛らしい子猫と出会った麻子は、その猫をグーグーと名づけて新たなペットにし、次第に元気を回復。そしてグーグーを連れて散歩の途中、青自(加瀬亮)という青年と出会って恋も芽生え、麻子の生活はいっそう充実するかにみえたのだが…。
大島弓子作品の熱烈なファンを自認する犬童一心監督が、大島弓子の同名エッセイ漫画を映画化したハートウォーミング・ストーリーです、吉祥寺を舞台に最愛の猫を失った天才漫画家と彼女のもとに新たにやって来た子猫のグーグーとの関係を軸に、その日常と主人公を取り巻く人々の人間模様を優しい眼差しで綴ります。
吉祥寺に暮らす天才漫画家麻子。締め切りに追われる忙しい日々の中突然13年も連れ添ってきた最愛の猫サバが息を引き取る、仕事が手につかなくなる麻子だったが彼女はペットショップでアメリカン・ショートヘアの子猫と運命的に出会う。 こうしてグーグーと名付けられた子猫との新たな生活が始まりやがて不思議な青年青白との淡い恋の芽生えや、ナオミらアシスタントたちと新作の構想を語り合うなど徐々に元気を取り戻していく麻子だったが・・・。
漫画家のヒロインが愛しい飼い猫や周囲の人々とおりなす“ニャンダフルライフ”を、心地よいリズムで綴ったハートウォーミング・ムービーで小泉今日子が主役の天才漫画家を好演、いつも主役をはるアシスタントの上野樹里や森三中の大島・村上・黒沢らに加瀬亮やでんでんら脇役陣も個性豊かで楽しかったです、僕もそうでしたが“猫好き・愛猫家”でもそうでなくても楽しめる作品だと思います。
長年連れ添った茶トラの猫“サバ”を失った天才漫画家キョンキョン演じる小島麻子がペット屋さんでアメショーの“グーグー”と出会い、上野樹里演じるナオミや森三中演じるアシスタントの面々や井の頭公園の象の“はなこ”の飼育係梶原に友達になった加瀬亮演じる青白との吉祥寺での生活を軸に、『21世紀の会』会長の小林亜星やお母さん役の松原智恵子さんや空耳アワーのポールさん役のマーティ・フリードマンら、楽しいメンバーとの何気ない交流や恋愛などで映画は綴られていきます。
森三中が三人ともいい演技していたのにはビックリしましたし“楳図かずお先生”にもビックリ、でも一番ビックリしたのは加瀬亮演じる医師せいじだったかな、今まで見てきた加瀬亮とは全く違った不思議な生年青白を好演していました、『かもめ食堂』や『フラガール』らと比べるとまだまだですがなかなか楽しい作品でした、キョンキョンはすっかり女優さんになりましたが また歌とか歌って欲しいです(エンディング・テーマはキョンキョン)。
もう少し上野樹里演じるナオミやキョンキョン演じる麻子と加瀬亮演じる青白の恋愛、グーグーの奇妙な日常が見たかった気もしました、でもなんかマッタリと流れる時間も心地よい映画でした、お勧めします。 |