 | 英国スコットランドのネス湖に、首長竜の生き残りがいるという“ネッシー”の伝説を基にしたファンタジー。長らくネッシーの証拠写真といわれながら、後世にねつ造だと否定された現存の写真が劇中にも登場しています。少年と卵から孵ったばかりの“ウォーター・ホース”との交流、そして第2次大戦の戦火に巻き込まれて行くドラマティックな冒険が展開します、監督は「炎のメモリアル」「マイ・ドッグ・スキップ」のジェイ・ラッセル。クライマックスでネス湖を自由に泳ぐウォーター・ホースの姿が感動を呼びます、上質のキッズ・ファンタジーとなりました。
第2次大戦下の英国スコットランド。ネス湖のほとりに暮らす少年アンガス(アレックス・エテル)は、父の戦死という事実を受け入れられず、湖を見ながら悲しみに暮れていた。そんなとき、彼は水辺で奇妙に輝く石を見つける。家に持ち帰ってみたところ、やがて中から恐竜のような動物が誕生した。その石は、スコットランドの伝説に残る“ウォーター・ホース”の卵だったのだ。アンガスは生き物にクルーソーと名をつけ、こっそりと飼い始めるのだが……。
世界的に有名かつ物議を醸したネス湖の未確認動物写真をモチーフに著わした小説を映画化したハートフル・ファンタジーです、スコットランドにまつわる伝説の生き物と少年の心温まる友情を最新VFX技術を駆使して描いていました、監督は「マイ・ドッグ・スキップ」「炎のメモリアル」のジェイ・ラッセルです。
第二次大戦下のスコットランド。エミリー・ワトソン演じる母アンと姉カースティの3人で暮らしながら戦地へ赴いた父の帰りを待つ少年アレックス・エテル演じるアンガス、彼はそばのネス湖で青く光る不思議な卵を発見し不思議な生き物が生まれアンガスは“クルーソー”と名付け誰にも内緒で育てます。 母が雇った使用人ベン・チャップリン演じるモーブリーにクルーソーはケルト人に古く伝わる“ウォーター・ホース”だと教わるアンガス、姉カースティやモーブリーが協力しますがクルーソーを仕方なくネス湖へ放すことに、アンガスはネス湖を訪れクルーソーと楽しいひとときを過ごすのですが・・・。
おすぎさんは『映画として秀れているとは言難いけど、一枚の写真を見てよくこんなストーリーを考え出したものだなぁと思う』と言って誉めてました、原作・原案を“ベイブ”のディック・キング・スミスがつくったらしいのですが流石に『ベイブ』の脚本家らしく素晴らしい映画に仕上がってました、本当に皆さんも知っている・見たことが必ずあると思う有名な“ネス湖のネッシー”の写真一枚から、これだけの物語をストレートな感動作に作り上げたのはお見事だと感心させられました。
イギリスの“デイリー・メール”という新聞に掲載されて一躍有名になった“ネス湖のネッシー”の写真が、実はニセモノだと若いカップルがカフェで見て笑った時にブライアン・コックス演じるオジサンになった後の○○が『写真は偽物でも、ネッシーはいたんだ』と言い、過去の物語として語り始めた物語がスコットランドの“アンガス少年とクルーソー”のお話しでした。
ワケありの青年モーブリーがマクマロウ家の下働きをするためにアンガスの大切なパパの部屋を使うことに、アンガスは大好きなパパの部屋が使われてしまうということとクルーソーがバレることを恐れますが、モーブリーや姉カースティのお陰でなんとか“クルーソー”をかくまうことには成功します、しかし大きくなったクルーソーを飼うのは無理で仕方なくアンガスたちはネス湖に放すことにしますが、ドイツの潜水艦と間違えた英国の兵士が大砲で攻撃することになりクルーソーの命とアンガスや仲間達との友情はいかに。
ラストのアンガスやカースティや母にモーブリーや大尉によるクルーソー救出劇は見応えがあり、全編を通してなかなか面白くて爽やかなファンタジー・アクション映画でした、スコットランドやネス湖の美しい雄大な自然も楽しめます、お勧めします。
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