 | 物語はシンプルですが、アクション映画ファンが“こんな銃撃戦、見たことない!”と驚かされるアイディアの数々や、スタイリッシュな映像美(撮影は香港映画界出身の名手ピーター・パウ)が楽しめるノンストップ・エンタテインメント・アクションでした。 クライヴ・オーウェン演じる主人公が、百発百中に近い射撃の腕をどう使うかも熱い見もので「サイドウェイ」の演技派ポール・ジアマッティや、「マレーナ」の“イタリアの宝石”モニカ・ベルッチら競演陣も魅力的です。監督・脚本は本作まで低予算作品ばかりだった気鋭のマイケル・デーヴィス。
ある夜、ニューヨークの街角。謎めいた男スミス(クライヴ・オーウェン)は偶然、ギャングに追われていた妊婦を助ける。逃走中に彼女は産気づき赤ん坊を出産するが、直後にギャングに撃たれて命を落としてしまう。スミスは赤ん坊を連れて知り合いの娼婦ドンナ(モニカ・ベルッチ)を訪ね、彼女に赤ん坊の面倒を頼むが、ギャングのボス、ハーツ(ポール・ジアマッティ)がそこに現れたので、スミス、ドンナ、赤ん坊の3人で逃げることに。やがて赤ん坊の父親が意外な大物であることが明らかになっていく。
クライヴ・オーウェンに“イタリアの宝石”モニカ・ベルッチにポール・ジアマッティという豪華キャストを揃え、ひたすらクール&スタイリッシュな銃撃戦を追求した痛快ガン・アクション・ムービーでした、監督は「エリカにタッチダウン」のマイケル・デイヴィス。
冬のニューヨーク。黒のロングコートに身を包むクライヴ・オーウェン演じるスミスはひょんなことからヤクザに追われる妊婦を助け、恐妻家のボスのポール・ジアマッティ演じるハーツが送り込む刺客を倒すスミス。 ところが妊婦はショックで産気づき赤ん坊を産み落としてすぐ流れ弾に当たって死亡、やむを得ず赤ん坊を拾い上げたスミスは執拗に迫る追っ手をかわして昔なじみの娼婦モニカ・ベルッチ演じるドンナのもとへ。 しかし赤ん坊の命に執念を燃やすハーツは、スミスの居場所へ50人の部下を従え襲撃へと向かいますが・・・。
この映画もクライヴ・オーエンも好きだったし彼の苦労も聞いていたので早く見たいと思っていました、クライヴ・オーエンが主演のアクション映画でポール・ジアマッティや“イタリアの宝石”モニカ・ベルッチも良かった、“妊娠工場”の存在や“ドンナの子供”の秘密が明らかになりますがただひたすらにアクションを追求した所が素晴らしかったです。
主演のクライヴ・オーエンがボツになりそうな企画を『こんな事も出来る』とか『こんなアイデアはどうか』と、頑張っただけあってオープニングから素晴らしいアクション・シーンの連続でとても格好良かった、妊婦のお腹の上にクライヴ・オーエンの撃った銃の薬莢がボロボロ落ちるのは素晴らしいアイデアでしたね、とにかくクライヴ・オーエンをはじめ出演者全員が『アクション頑張ろう』という気持ちが前面に出ている映画でした。
クライヴ・オーエンが赤ちゃんを抱えてバスに乗り込み履いていた靴下を脱いで赤ちゃんの頭に被せるシーンは大笑いしました、ポール・ジアマッティも『マフィアのボス?なんか出来るの?』と思いましたが妻がコワい情けないボスを頬を膨らませながら予想以上に熱演、モニカ・ベルッチもなんだかんだ言いながら自分の商売を上手に使って育児を手伝う娼婦のドンナを好演していて、『卵は石と踊ると割れてしまう』というドンナがママの口癖だと言ったセリフは名言ですね。
大統領候補も巻き込んで繰り広げられる銃撃戦、色々なことが分かってきますがやっぱりメインは“銃”が主役のド迫力でド派手なアクション、とにかくガン・アクション映画に徹底したのが良かったです、お勧めします。 |