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「ナイロビの蜂」をお勧めします。

レイチェル・ワイズ、とっても素敵でした。

画像:tgardener0.jpg説明
スパイ小説の大家ジョン・ル・カレの同名小説が原作です、アフリカのケニアを舞台の中心とし、妻を何者かに殺された男性が真相を追及していく姿を描き、人間ドラマとしても見ごたえがある佳作に高めたのはブラジル出身のメイレレス監督です。
登場人物たちのエモーションを重視した演出にぐいぐいと引き込まれます、「イングリッシュ・ペイシェント」のレイフ・ファインズ演じる主人公の亡くなった妻という役どころながら、ふんだんな回想場面で熱演を見せた共演のレイチェル・ワイズ(「ハムナプトラ」シリーズ第1・2作)はアカデミー助演女優賞に輝きました。


ケニアのナイロビ。ガーデニングを趣味とする英国外務省の一等書記官ジャスティン(レイフ・ファインズ)は事なかれ主義で、ケニア含むアフリカでボランティア活動に没頭する妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の行動を無視していた。だがそんなテッサが何者かに殺されてしまう事件が。地元警察の捜査や態度に納得がいかないジャスティンは、みずから調査に乗り出すことに。やがてジャスティンは事件の背後に、ある国際的陰謀が絡んでいると知るが、そんな彼にも危険が迫り………。


冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの同名ベストセラーを、「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督で映画化した感動のミステリー・サスペンスでした、アフリカの地を舞台に政治に無関心なガーデニング好きの英国外交官が慈善活動に熱心だった妻の死をきっかけに、初めて彼女の活動に目を向けやがては危険を顧みず陰謀渦巻く事件の真相に迫っていくさまをスリリングに描いていました。

ケニアのナイロビ。ガーデニングが趣味の英国外務省一等書記官レイフ・ファインズ演じるジャスティン、彼はアフリカで精力的に救援活動を続ける妻レイチェル・ワイズ演じるテッサの行動には深く立ち入りませんでしたが、テッサが救援活動中に何者かに殺されたことから事件に不審なものを感じ自ら調査に向かいます。
この事件には国際的陰謀が絡んでいたことを知りますが、そんなジャスティンにも身の危険が迫っていて・・・。

レイチェル・ワイズがアカデミー賞の最優秀助演女優賞を獲得した作品ですがレイチェルは“助演”じゃなくて“主演”ですよね、レイチェル・ワイズの映画をここの所立て続けに見ましたが本当に気品のある美しさがあってレイチェルは演技が上手いですね、夫役のレイフ・ファインズも格好良いし演技上手なのに『シンドラーのリスト』でナチを演じたためこういった影のある政府高官や悪人を演じることが多いです、妻テッサがアフリカでの製薬会社の人体実験や不当な価格での薬の発売に不信を抱き行動を起こそうとした時に事件は起こります。

レイフ・ファインズ演じるジャスティンが妻テッサと一緒にアフリカでのボランティア活動をしていたアーノルドではなく、知らない黒人男性と泊まり一緒に殺害されたことを知り仲間のサンディとの手紙のやり取りやテッサのボランティアの仲間のギタからアーノルドとのことを訊いたりし、病院で亡くなった少女を捜したり愛しい妻テッサのやっていたボランティア活動を詳しく知るうちに、テッサと連絡を取り合っていた従兄のハムや息子のグイドの協力で“ダイプラクサ”や“スリー・ビーズ”といった名前を発見します。

レイチェル・ワイズ演じるテッサとレイフ・ファインズ演じるジャスティンとのファースト・コンタクトもいい構成、ビル・ナイ演じる外交官のバーナード・ペレグリンやピート・ポスルスウェイト演じる医師のロービアも重要な役、実際にアフリカを舞台にヨーロッパやアメリカを中心とした先進国はこういった現実をしていると、僕たちも気づいて行動を起こさないといけないということを教えてくれる作品でした。

アカデミーの作品賞は逃したけれどとても素晴らしい作品でした、お勧めします。