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「ジョシュア 悪を呼ぶ少年」をお勧めします。

精神的には、なかなかホラーいける映画でした。

画像:joshua.jpg説明
第2子の誕生で幸せの絶頂にあった裕福な家族が、やがて音もなく崩れ去って行く。サンダンス映画祭を始め、多くの映画祭で高い評価を受けたホラー・サスペンスの注目作です。無差別殺人や血まみれの惨劇などの派手な事件は起こらないが、逆にどこの家族に起きてもおかしくない恐怖がじわじわと襲ってくる秀逸な作品となりました。子供ならではの純真さと残酷さを漂わせて少年ジョシュアを力演した子役ヤコブ・コーガン、共演は父親役に「マッチスティック・メン」のサム・ロックウェル、母親役に「ワイルド・バレット」のヴェラ・ファミーガ。


ウォール街で働く株式仲買人ブラッド(サム・ロックウェル)は、妻と息子、そして生まれたばかりの娘と共に幸せに暮らしていた。9歳になる息子ジョシュア(ヤコブ・コーガン)は学校でも優等生として認められる手のかからない子供だったが、ブラッドは仕事、母アビー(ヴェラ・ファーミガ)は赤ん坊の世話で共に忙しく、次第に疎外感を感じ始めていた。そんな矢先、なぜか赤ん坊が目を離すとすぐに大泣きするようになり、もともと育児ノイローゼ気味だったアビーはストレスから症状を悪化させ……。




ニューヨークで幸せな生活を送っていた裕福な一家がいつしか9歳の息子の奇怪な行動や不可解な現象に苛まれ、家族が崩壊していくさまを描いたホラー・サスペンスです。

株式仲買人として成功したサム・ロックウェル演じるブラッドは、妻ヴェラ・ファーミガ演じるアビーと9歳になる息子ジョシュアに生まれたばかりの娘リリーとマンハッタンで幸せに暮らしていた。
恵まれた環境で育つ息子のヤコブ・コーガン演じるジョシュアは家の中でも正装で過ごし、物静かでとても賢く優等生ですが家族が妹にばかり気に掛けていることで次第に疎外感を感じ始めます、やがて心が歪んでいき奇怪な行動をとり始めるやがてペットの犬の急死や不気味な物音が頻発し、リリーの世話で育児ノイローゼ気味だったアビーの症状が悪化しブラッドはこれらの悪事が全てジョシュアの仕業だと知るのですが・・・。

割と最近では珍しいタイプのゴシック・ホラーとも言える作品でした、悪人顔のサム・ロックウェルが悪役ではなくて善良な市民で良き父親のブラッドを好演、ストーリーも妹リリーの誕生で影の薄くなった長男の9歳の少年ジョシュアと母や父に焦点を当てて、ありきたりな題材ですが父親ブラッドに母親アビーの育児ノイローゼを加えてなかなか面白いホラー映画になっていました。

ジョシュアは妹リリーが生まれ全ての関心が妹に集まるのも面白く無かったですが、自分の赤ちゃんだった頃のビデオ・テープを夜中にこっそり見て自分は手の掛かる子供で母のアビーをノイローゼにしていた事を知ります、そしてある恐ろしい計画を立ててそれに向かって綿密に作戦をつくり実行にうつしていきます。

しかしジョシュア役のヤコブ・コーガンが怖くて怖くてビックリしました、サム・ロックウェルも顔が恐くて何時も悪い役ばかりなんですがそのサム・ロックウェルも真っ青のヤコブ・コーガンの演技でした、両親がリリーの夜泣きやジョシュアによって段々と精神的に追い詰められていきおかしくなっていくお話しなんですが、ジョシュアの言動や行動に振りまわされていきやがて存在自体が恐怖になっていく過程が良かったです。

サム・ロックウェルたちの好演も光りますがやっぱりジョシュアのヤコブ・コーガン、段々見ているうちに“賢い少年”から“悪魔のような憎たらしい少年”に変わっていくジョシュアが静かにコワい、なかなか精神的に面白かったホラー映画でした、お勧めします。