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「4ヶ月、3週と2日」をお勧めします。

オティリア、泣けてくるほど頑張ります。

画像:yonkagetsusanshu.jpg説明
1987年富国政策のため、中絶手術が法律で禁じられ国民の自由が著しく制限されていたチャウシェスク独裁政権下のルーマニア。そんな不幸な時代を舞台背景に、望まない妊娠をした大学寮のルームメイトのため、中絶手術を行う場所や医者の確保から謝礼金の支払いまで、さまざまな厄介事を引き受けて神経をすり減らすはめとなった1人の女子学生の切迫した表情や心の動きをじっくりとカメラで追い、一躍世界中で高い評価を得た作品です。


1987年、チャウシェスク独裁政権下のルーマニア。女子学生オティリア(アナマリア・マリンカ)は、大学寮のルームメイト、ガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)が望まない妊娠をしたことから、法律では禁じられた中絶手術のための手助けをすることに。手術当日、オティリアはひそかに手術を行うホテルの一室をようやく確保すると、ガビツァと闇医者のベベ(ヴラド・イヴァノフ)をそこへ迎え入れるが、ベベはオティリアとガビツァにあれこれ難癖をつけた上、2人の用意した金が足りないと知って怒り出し……。



チャウシェスク政権下のルーマニアを舞台に法律で禁じられた中絶に臨む一人の女子学生と、それを犠牲的なまでの思いやりで手助けするルームメイトが送る辛く長い一日の出来事を、リアルかつ緊張感に満ちたタッチで描き出した衝撃のドラマです、2007年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞など数々の映画賞を受賞しました。

1987年。官僚主義がはびこり人々の自由が極端に制限されていたチャウシェスク独裁政権末期のルーマニア、大学生のアナマリア・マリンカ演じるオティリアは望まない妊娠をした寮のルームメイト、ローラ・ヴァシリウ演じるガビツァから違法中絶の手助けを頼まれることに。
オティリアは体調の悪いガビツァに代わり恋人アディからお金を借りたりホテルを予約したり、ヴラド・イヴァノフ演じる無愛想なベベに会いに行ったり金が足りないと怒るベベの機嫌をとったり・・・。

チャウシェスク独裁政権下で自由を制限された人々の苦労が分かるような作品でした、女子学生達の2人アナマリア・マリンカ演じるオティリアとローラ・ヴァシリウ演じるガビツァは、望まない妊娠をして違法な中絶をすることになってベベという友達ラモーナに紹介されたいい加減な男に、違法行為になる妊娠中絶の手術を頼みますが色々な問題が起こります。

最初は親切に中絶をしてくれる人間だと思ったベベですが見ているうちに段々と最低のヤローだと思えてきます、 アナマリア・マリンカ演じるオティリアは“そこまでしてあげるの”というくらいルームメイトのガビツァの為に、体を張ったり恋人アディにお金を借りたり色々と尽くすんですがガビツァはマイ・ペースでビックリしてしまいます。

ガビツァが本当は妊娠4ヶ月目なのに2ヶ月目と言ったことがタイトルにもなっていますが、2ヶ月目と4ヶ月目では見つかった時の罰も違うし対処の方法も変わってしまうルーマニアの法律もかなりビックリ、しかしあくまでマイ・ペースのガビツァを献身的に助けるオティリアは本当に偉いと思わされました、簡単に中絶手術が出来ないのも大変だけどこの問題というのはチャウシェスク政権下のルーマニアに限らない問題ですね。

ベベが部屋を後にしてオティリアとガビツァの会話も面白かったですし、ガビツァを206号室に置いて恋人アディの母の誕生日を祝いに寄ったオティリアの表情もうつろ、自分や家族を見下すような発言ばかりするアディの家族も頭について来ますがガビツァが心配なオティリア、オティリアは急いでガビツァの所へ戻りますがそこで彼女を待ち受けていたモノは?

最初から最後までオティリアの気丈さが印象に残りました、ガビツァのマイ・ペースぶりやベベの偽善者ぶりにも腹が立ちました、お勧めします。