 | 「エイリアン」と「プレデター」という2大SFホラー・シリーズのドッキングはコミックやビデオ・ゲームの分野で先行したが、ついに銀幕で実現して大反響を呼んだ「エイリアンVS. プレデター」の続編。前作のラスト、エイリアンがプレデターに寄生して生まれた新種エイリアン《プレデリアン》とエイリアン退治を得意とするニュー・プレデター《ザ・クリーナー》のいずれも初登場など、よくぞここまで思い浮かぶと感心させられるほど遊び心たっぷり。監督は音楽ビデオ界出身で、ハリウッド大作は今回が初めてのストラウス兄弟。『24』のミシェル・デスラーのレイコ・エイルスワースも、頑張っていましたよ。
地球から離れつつあった宇宙人プレデターの宇宙船の中で、あるプレデターの体内に寄生した怪生物エイリアンが覚醒し、混乱した宇宙船は米国コロラド州の森林に墜落。この非常事態を知ったプレデターはエイリアン退治の名手である《ザ・クリーナー》をコロラドに送り込む。コロラドのある町では、エイリアンの群れとその新種《プレデリアン》が住民たちを次々に殺しだすが、そこに《ザ・クリーナー》が到着してバトルを開始する。
進化した究極の2大モンスターが最凶バトルを繰り広げるSFホラー・アクションの続編です、今回はアメリカの片田舎を舞台にプレデターに寄生した新種のエイリアンとエイリアンたちを殲滅すべく生まれた、ニュー・プレデターが住民も巻き込みながら壮絶な戦いを展開していきます。
南極での死闘を終えたプレデターの宇宙船では一体のプレデターからチェストバスター(エイリアンの幼体)が誕生、両者の能力を併せ持つ“プレデリアン”へと成長しプレデターたちを次々に惨殺しコントロール不能となった宇宙船はコロラドの森へ墜落。 するとプレデリアンのほか船内に潜んでいたエイリアンたちが獲物を求め飛び出し、船の異変を知ったプレデター側もエイリアンの駆逐を生業とするニュー・プレデター“ザ・クリーナー”が地球へ、再び2大モンスターの激闘が始まり地元の人間たちはこの凄惨な戦いに巻き込まれてしまうのですが・・・。
『24』のミシェル・デスラーであるレイコ・エイルスワースが目当てでこの作品を見たと言ってもいいかもしれません、前作の1ではサナ・レイサンの頑張りでなんとか面白く見られましたがエイリアンを“宇宙トカゲ”として片付けてしまうのはちょっと残念、今回は“プレデリアン”という前作のラストにチラッと出てきたプレデターとエイリアンの両方を受け継ぐ新種の登場に、ニュー・プレデターのエイリアン駆逐専門の“ザ・クリーナー”も登場との事だったので期待していました。
『24』のミシェルのレイコ・エイルスワース演じるケリーやリッキーにジェシー、保安官のエディやリッキーの兄ダラスやいかにも怪しいスティーヴンス大佐らの頑張りは認めますが、せっかくの“プレデリアン”や“ザ・クリーナー”という“面白み”も生かしきれていなくて暗めの画面を基本としているので判りにくい、また人間関係もいい加減で丁寧では無くてレイコ・エイルスワースが頑張ったとは言えまだ前作の方が良かったと思いました、とにかく“プレデリアン”や“ザ・クリーナー”という絶好の素材が活かされていないし人間の描き方もガッカリでした。
あの終わり方ならまだ続きはありそうですが続編の期待はあまりしない方がいいかも、前回も触れましたが『なんでも対決させれば済むというもんじゃない』ですね、段々“エイリアン”と“プレデター”のありがたみが薄れていきそうです、まぁ見ておいて損は無いのでお勧めしておきます。
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