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「デッド・サイレンス 」をお勧めします。

これまた、凄いホラーになったもんです。

画像:deadsilence.jpg説明
主人公たちがいきなり切迫した極限状況に置かれるところから話が始まる、驚愕の新感覚ホラー「ソウ」に比べると同じ監督・脚本家コンビの、ジェームズ・ワン&リー・ワネルによる本作は、題材も語り口もきわめてオーソドックスで古典的な感じで攻めてきた感じですね。
恐怖の惨殺劇の現場に残された、呪われた腹話術人形の謎を追う形で物語は展開していきますが、ラストになって衝撃のどんでん返しが待ち構えているあたりはやはり彼らならではですかね。
主演は「マイ・フレンド・フリッカ」のライアン・クワンテン、共演に「トランスポーター2」のアンバー・ヴァレッタやマーク・ウォールバーグの兄で「ソウ2・3」のドニー・ウォールバーグ。


 ある雨の晩、ジェイミー(ライアン・クワンテン)とリサ(ローラ・レーガン)の若夫婦のもとに差出人不明の大きな荷物が届き、その中には1体の腹話術人形が。そして、ジェイミーがいったん家を空けている間に、リサは見るも恐ろしい惨殺体に変わり果てていた。リプトン刑事(ドニー・ウォールバーグ)から妻殺害の嫌疑をかけられたジェイミーは、死ぬ直前、リサが腹話術人形を見てふと口ずさんだ一編の詩のことを思い出し、その詩が語り継がれている、彼の生まれ故郷レイブンズ・フェアへと向かうのだが……。



「ソウ」の監督・脚本コンビのジェームズ・ワン&リー・ワネルが手掛けたサスペンス・ホラーです、腹話術人形をモチーフに妻を惨殺された男が事件の真相を探る中で過去の忌まわしい事件と、驚愕の事実を知る姿を描いています。

帰宅したライアン・クワンテン演じるジェイミー・アーシェンは寝室で舌を切られ絶命した妻ローラ・レーガン演じるリサの死体を発見する、ドニー・ウォールバーグ演じるリプトン刑事に疑いを持たれる中ジェイミーは直前に届けられた差出人不明の腹話術人形に不審を抱きます。
人形を見た同郷の妻が語った不気味な詩や『腹話術師メアリー・ショウ』のことを思い出した彼は、その詩が語り継がれている彼の故郷レイブンズ・フェアへと向かうのでしたが・・・。

これは“大ドンでん返し”の驚愕のラストと共に優秀なホラー映画だと言うことでしたし、評論家やホラー・マニアの間でも評価の高い作品だったのでホラー映画大好き人間の僕にとっては早く見たい作品でした、それも『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンと脚本家リー・ワネルのコンビが新たに仕掛けた作品ということだったのでワクワクしていました。

この映画の鍵は“腹話術の人形ビリー”になると思うんですがこれがまた不気味なんです、確かに腹話術の人形自体も少し怖いですし画面全体も意識してそうしたのか分かりませんが少し暗めだったのも効を奏しましたね、初めはなんだか分からないウチに話が進み腹話術の人形は送られてくるし主役のジェイミーの奥さんリサが殺されてしまったりと展開が早くて面食らいましたが、慣れてくると色々な事実が分かってくるんですが結構映像も凝ってましたし人形が“ジグソウ”の仮面に似ている場面もあって笑えました。

レイブンズ・フェアに伝わる“メアリー・ショウ”の詩に込められた言い伝えや思い、クライマックスでは劇場での100体もの腹話術の人形が一斉に表れるシーンなど映像もかなりビックリなモノでした、少し和テイストな感じも受けますが“腹話術”という古典的な題材をテーマにしながらこれだけのモノを造り上げたのは見事。

スタッフは昔々のユニバーサルのホラー映画へのオマージュでこの映画を撮ったとか、だから映画の頭に出るマークが’50年代のユニバーサルの地球の周りをプロペラ機がまわっているモノクロのものだったんですね、だから古典的だったり日本のホラー映画っぽい雰囲気を盛り込んだりしたんですね。

“大ドンでん返し”や“衝撃のラスト”ということでしたからこちらもいくつかのパターンを予測しながら見ていました、考えていたウチの一つではありましたが父親ボブ・ガントン演じるエドワードや新しい母親のアンバー・ヴァレッタ演じるエラ、そしてライアン・クワンテン演じるジェイミーやドニー・ウォールバーグ演じるリプトン刑事がどう関わってくるのか・・・。

分かってはいても“大ドンでん”と“衝撃のラスト”には驚かされます、これは素晴らしいホラー映画の傑作でしたね、お勧めします。