 | 1940年代、孤独な寡婦やオールドミスたちを次々に結婚詐欺のカモに釣りあげては金を巻き上げていた優男のレイと、その妹と称して彼に付き添い残忍非道な殺人劇にも加担していたマーサ。 過去にも映画「ハネムーン・キラーズ」などで取り上げられた、このアメリカ犯罪史上名高い凶悪事件を、本作では彼らを追う1人の刑事の視点からじっくりと描写しました。 監督はジョン・トラヴォルタが劇中で演じた刑事の、実際の孫にあたるトッド・ロビンソンです。
1940 年代、優男の結婚詐欺師レイ(ジャレッド・レトー)は、新聞の恋人募集欄から孤独な寡婦などの標的を選び出しては相手に近づいて甘い言葉を囁き、その持ち金を巻き上げていた。やがて、当初はそうして出会った女性のマーサ(サルマ・ハエック)が、彼の妹と称してレイの犯罪の仲間に加わるようになり、レイがカモの女性を相手にいちゃつくのを間近で見守っては嫉妬心を募らせ、残忍な殺人を犯すようになる。一方、そんな彼らのあとを刑事のエルマー(ジョン・トラヴォルタ)が執念深く追いかけ…。
アメリカ犯罪史にその名を残す殺人鬼カップルのレイ&マーサをモデルに描く犯罪サスペンス・ドラマでした、彼らを執拗に追いかける心に傷を抱えた寡黙な刑事の視点から描き出していきます。「ハネムーン・キラーズ」と似ているなと思ったら、同じ事件の犯人がモデルでした。
ジョン・トラヴォルタが主演で本作の監督・脚本を務めたトッド・ロビンソンは、このエルマー・C・ロビンソンの孫とのことです。
1940年代、ジャレッド・レトー演じるレイモンド・フェルナンデスは未亡人や中年女性ばかりを相手に結婚詐欺を繰り返す犯罪者、標的は新聞の恋人募集欄“ロンリーハート・クラブ”から選び出していましたがターゲットのサルマ・ハエック演じるマーサ・ベックにはドジを踏む、以降彼にぞっこんのマーサと組んでレイに異常な嫉妬心を燃やすマーサはついに殺人を。 ある日女性の自殺現場に駆けつけたジョン・トラヴォルタ演じるエルマー・C・ロビンソン刑事は、妻アニーを自殺で亡くしたせいか背後に犯罪の臭いをかぎつけ捜査に乗り出しますが・・・。
題名の“ロンリー・ハート”とは寂しい人の事で新聞などの“恋人募集”の欄などに手紙を送る人の事です、アメリカを恐怖に陥れたレイ&マーサの2人のシリアル・キラーの逃避行を彼らを追い続けたバスター刑事の姿を追うことによって描いて行きます、最初にバスターの妻アニーの自殺シーンから始まりレイ&マーサを電気椅子に送るシーンへと繋がるオープニングが良かったですね。
ジョン・トラヴォルタは世間的には『パルプ・フィクション』で完全復活したと思われているようですが、僕は『ベイビー・トーク』で十分完全復活したと思っているんですがこの映画でも何時もの彼よりクールで、シリアスな雰囲気でカッコ良かくて本当に彼が復活してくれて良かったです、最愛の妻アニーに自殺されて恋人レネに逃げられても犯人を追い詰めるバスター刑事を熱演し息子エディとの繋がりも良かった。
レイとマーサを演じたジャレッド・レトとサルマ・ハエックが良かったですね、レトは何時もと違った感じだったしサルマ・ハエックも本当に色っぽくて嫉妬深いレイの相棒となるマーサを熱演していました、なんかマーサと出逢わなければレイは殺人を犯すことは無かったのではないかとも思わされます。
バスター・ロビンソン役のジョン・トラヴォルタとコンビを組むチャーリーを演じたジェームズ・ギャンドルフィーニがとても良かった、やっぱり刑事モノは面白い相棒がいてくれるとドラマに幅が出て面白くなりますね、バスター刑事の妻亡き後の恋人レネを演じたローラ・ダーンも『ワイルド・アット・ハート』の頃よりは老けましたが魅力的で良かったです、バスターたちと何時も衝突するイヤミなんだけど何処か憎めないライリーもいい感じ。
アメリカの犯罪史にその名を残すレイ&マーサとバスターたちとの駆け引きをお楽しみください、お勧めします。 |