出演はエミリー・ブースにクリス・アダムソン、サミュエル・バトラーやジェニファー・エバンスらです
古代遺跡のある島で、お楽しみ中の若いカップルが唐突に現れた宇宙船に拉致され、男は尻からドリルで掘られて殺され、女はエイリアンの赤ん坊を移植され、地上に戻された。本土のTV局の宇宙人はいる！路線の怪奇現象専門番組は、最近視聴率が低迷気味。
一部のマニアしか見ないからだが。宇宙人に妊娠させられた娘、という情報を新聞でゲットしたミッシェルは、早速、島へと向かう。メンバーの中には番組盛り上げ用（やらせ用）に夜の女王様系の風俗嬢キャンディや宇宙人ヲタクのギャビンも入っている。地続きなのだが、潮が満ちると島になるという奇妙な地形の場所だった・・・。
破壊の限りを見せる傑作ＳＦスプラッタでピーター・ジャクソンも真っ青の域にまで達しているのではと思うほど凄いです、冒頭から思いっきりやらかしてくれてジャンル的にはコメディとありますがこれは「ブレインデッド」的ホラー・コメディですね、英国ファンタジー映画祭で特別招待作品として賞賛を受け米国ファンゴリア誌でも絶賛されたそうです。
深夜原っぱの真ん中でエッチしていたカップル、そこにエイリアンが現れ２人をＵＦＯに連れ去ると拷問を受けます。
ＴＶ番組制作会社のミッシェルはこのニュースを知りＵＦＯマニアのギャビンたちと共にチームを組んで事件に、ミッシェルはこれをネタに"やらせ"のつもりでいましたが本当にエイリアンが現れよろこぶミッシェル、ウェールズの“エイリアンに妊娠させられた妹”の偏屈兄弟３人組がエイリアン退治に繰り出すことに。
バトルのすえなんとか倒したと思ったのもつかの間、母船から無数のエイリアンがドッとやってきて・・・。
かのピー・ジャクの『ブレインデッド』ほどではありませんでしたがオープニングからかなりのハイ・テンションで、スプラッターとホラーとコメディが合わさったくだらない映像とお話しが繰り広げられていました、なんといっても若い男女がバッコンバッコンセックスしているオープニングから笑わせてもらいました。
この間に見た『地球外生命体捕獲』なんかと一緒で最近は“プレデター型”の宇宙人が流行っているんだなぁと思いました、しかも『ＥＴ』や『コクーン』なんかと違って最近のエイリアン物は“友好モード”から“侵略モード”ものが主流みたいですね、エイリアンの子供を腹の中に無理矢理こじ入れられたりエイリアンの女と童貞のエイリアン・オタクがセックスしたりして、『ブレインデッド』程ではなかったですが大量虐殺があったり脳型の操縦偵察艇が出てきたりして『地球外生命体捕獲』よりも面白かったです。
無駄にミッシェルやキャンディがお色気タップリで良かったですがお色気シーンは期待した程ではありませんでした、無駄にジャックがミルコに似てたのも笑えたしなんかＢ級ホラー映画というのを徹底的に追求してやろうという気概がこちらにも伝わってくるようでした、スプラッターも下手なＡ級ホラー映画よりもあったし特殊メイクも意外としっかりしていて、ギャビンもホラー・オタクで童貞野郎でしたが女エイリアンと初エッチの時に「初めてだから優しくして」とか言わせたのはグーでした。
最近はあまりこういうタイプの番組は日本では見掛けなくなりましたがアメリカでは盛んなんですね、いかにも胡散臭いテーマと内容で引っ張りますが内容のあまりない番組が多いんですよね。
この『エイリアンズ』は期待して観たんですが思ったよりも良かったですね、ちょっとヒネったラストも面白かったですし下手なＡ級ホラー映画よりもずっと素晴らしかったです、『ブレインデッド』が好きな人ならこの映画大好きになると思います、お勧めします。