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「アイ・アム・レジェンド」をお勧めします。

ウィル・スミス、今1番客を呼べる男です。

画像:iamlegend.jpg説明
かつてチャールトン・ヘストン主演「地球最後の男 オメガマン」などとして映画化された原作を、今回は最新CGを駆使してスケール豊かに三度目の映画化となりました。
主人公以外誰1人いない壊滅したマンハッタンの光景は、目に焼き付く異様さで人類に何が起きたのか、少しずつ明かしながら主人公ウィル・スミスを次々と危機が襲う展開は最後まで目が離せなくなります。
監督は「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス、全米公開では興収2億5000万ドルを突破し、日本でも興収43億円の大ヒットとなりました。今やウィル・スミスは、ハリウッドを代表するマネーメイキング・スターの1人になりましたね。


 2012年、NY。今この町、いや、地球にいる人間は科学者ロバート・ネビル(ウィル・スミス)だけらしい。3年前、人類は地球規模で起きたある異常現象によって、ロバート以外、彼の妻子を含む全員が死滅した。ロバートは、ペットのシェパード犬、サムと暮らしながら、自分以外の生存者を探したり、自分だけが生き残った理由を研究する。そんな彼を、ある敵が襲い続ける。敵の正体とは……。また、予期しなかった事態がロバートを待ち受ける。それは!?


リチャード・マシスンの古典的傑作『地球最後の男 オメガマン』をウィル・スミス主演でリメイクしたSFアクションです、地球規模の災厄によって人類が絶滅してしまった近未来を舞台に世界でただひとり生き残った科学者の主人公が、孤独なサバイバルを続けながら人類再生への可能性を探る姿を描いていました。

2012年ニューヨーク。科学者のウィル・スミス演じるロバート・ネビルは3年前に起こった地球規模の災厄をくぐり抜け、おそらく全世界でただひとり生き残った男である彼は相棒のシェパード犬サムとセントラルパークに畑を作って生き延びる日々。
自分以外の生存者を探して毎日無線で呼びかけるものの未だ生存者を見つけ出すことが出来ません、しかし人類を絶滅させた原因を取り除き再生の道を探るためたったひとりで奔走するロバートでしたが・・・。

ニューヨークの廃墟と化した街並みが印象的で空母の甲板の上で独りゴルフをするウィル・スミスの画が見事でした、摩天楼の一本の道を車で走り抜けるシーンや鹿や烏などはCGや3Dアニメで合成したり手を加えたりしたのでしょうが、孤独感や絶望感は凄く良く出ていたんじゃないかと思いますし相棒のシェパードのサムとの絆や結びつきも良かった。

オリジナルの『地球最後の男』では見事にチャールトン・ヘストンが最後の男を演じていましたが、原作の1954年のリチャード・マシスンの「アイ・アム・レジェンド」が余程優れていたのかこの作品もそれなりに面白かったです、これが2回目の映画化だと思っていましたが実は3回目で1964年版の「地球最後の男」があったなんてことも初めて知りました、今回は殆どウィル・スミスとダーク・シーカーだけで映画をつくったようなものでしたがやはりウィルは“金を稼げる役者”さんですね。

ヘストン版では“マサイアス”と呼んでいた感染者は“ダーク・シーカー”という“ゾンビ”のような怪物になって、知性も感じなければ団結力もない単なる“化け物”になってしまっていました、もう少し感染者を“ゾンビ”のような設定にしたのならウィルにもっと暴れさせても良かったんじゃないかと思います。

ウィル演じる人類を救おうと奔走するネビル博士以外にも生存者がいて、彼らと一緒に生存者達がいるバーモントを目指すかどうかという時にダーク・シーカーに見つかってしまい、そこからまたストーリーが展開していくんだけどなんか途中から無意味にテンポ・アップというかいい加減な展開に早変わりしてしまった感がありました、テーマがテーマだけにもっとジックリと構えて欲しかった気がしました。

中盤以降のストーリー展開には不満な点も多々あったりしましたが、やっぱりウィル・スミスは客を呼べる役者さんになったなと感じましたが“ゾンビ”モノにするにも“サバイバル”モノにするにも、ちょっと中途半端な感じだったのが残念でしたがまあまあ面白かったです、お勧めします。